最近購入したメモリーとマザーのOC検証 by narikenさん


・テストパーツ一覧

メモリー

マザー

ヒュンダイPC100CL2 128Mbit
マイクロン PC133CL3
SEC PC133CL3
日立 PC133CL3
モセル・バイテリック PC100CL2

EPoX EP−BX6−SE
SOYO SY−6BA+
ABIT BF6
ASUS P3B−F




・最初に

 わたしは河童からOCを始めたオーバークロッカーとしては新参者です。
その苦労はきちさんのHPの体験記を参照していただくとして、今回はメモリーとマザーの話しです。


 前回、600Eを800までOCするときに一番はまったのがメモリーでした。
特に、PC133を3−2−2とかで使う分には問題無いのですが、

2−2−2FASTの状態に持って行くと急に使えるメモリーが限定されてしまいます。
その当時、インターネットでメモリーの情報を収集したのですが、
どこのHPでも出ている話題はヒュンダイばかり・・・
しかし、もう、ATC10−Pは市場に無く、OCに強いメモリーに巡り合うまでものすごく苦労しました。


今回は今までに期せずして集まってしまった(笑)マザーとメモリーのOCデーと相性を公開したいと思います。
わたしも、レビュアーが本業ではないので、データの精度、数が甘いところが有りますが、
あくまでもご参考までに見ていただければ幸いです。


※ここに掲載されるデータはあくまで参考値で、保証できるものではありません。
 OCについては個人の責任でチャレンジしてください。
 皆さんのOCが成功することを心から祈ります!



 一応、今回の趣旨は以下の通り。

1、対象メモリーはその後の実用性も考えて、128MBのみを評価対象とする。
2、テストは、
スーパーπ104万桁を通すことと暫くの試用を行い判断する。
3、使用CPUは550E+SOLTEK製下駄。(
CPU限界152、3
4、拡張ボードはサウンドカード(SB LIVE)、モデムのみ。
5、メモリー設定は
2−2−2FASTを主とする(時間の関係)



・テストに使用したマザー

 今回のテストには以下のようなマザーを用いました。

EPoX EP−BX6−SE
   最近、自作系BBSで大評判のマザーです。
   秋葉のどこにも無くて購入にものすごく苦労しましたが、テストの結果は・・・ちょっといまいちです。
   
FSB140後半に差し掛かると非常に不安定になり、高FSBでは常用に耐えませんでした。
   モセルで150を越えている人も多いようなので多分、
わたしのマザーは外れなのだと思います。
   ただ、BIOSの機能は非常に優れていますし、PCI6本マスターですし、パワーユーザーには
   たまらない仕様ではあります。



SOYO SY−6BA+
   きちさんもご使用のマザーです。このマザーFSBの周波数選択肢が非常に多く、
   実は結構お気に入りのマザーです。しかし、
メモリーには一番厳しいマザーだということが今回判明。


ABIT BF6
   これほどの期待とこれほどの罵声を浴びたマザーは他にないでしょう。
   とにかくはまることは必至。マゾ系の人にしかお勧めできない
暴れ馬です。
   わたしは寄りによってこのマザーをOC初期に購入し、地獄を見ました。
   今回、復活の予定は無かったのですが、EP−BX6−SEの
   意外な不信を背景にリリーフ登板。BIOSを最新にものに書き換えてリベンジ・・・しましたが、
   やっぱりこのマザー、変です。特に
しばしばBIOSまで来なくなってしまうのには参りました。


ASUS P3B−F
   言わずと知れた大御所です。133、140、150という大刻みなFSB設定が示すとおり、一見つまらないマザーです。
   しかし、今回のテストで一番メモリーに優しく、
一番安定した挙動を見せました。
   やっぱり、
このマザーは最高です。誰にでもお勧めできます。



・各メモリーテスト結果

No.1:ヒュンダイPC100CL2 128Mbitチップ
型番:HY57V1298020 TC10-P 9932A(N/B)

   最近、秋葉にごろごろしているヒュンダイメモリーです。
   わたしはかつてヒュンダイを購入できなかったことから、未だにヒュンダイ・トラウマを背負っており、
   ヒュンダイと見ると買ってしまいます。
   特に今回は、耐性の高い高容量チップ&六層基板ということで、四枚も買ってしまいました。
   さて、結果は如何に・・・


メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

どのマザーでも同じ

120程度

メモリー設定:3−2−2FAST

マザー

限界FSB

どのマザーでも同じ
(P3B−Fは二枚差しOK)

152程度


基板が6層という事もあってか結果はどのマザーでも同じでした。
多分、3−2−2の耐性は高電圧時にはもっと伸びると思います。
残念ながら152以上はCPU限界で試せてません。
3−2−2でよければそれなりに使えるメモリーだと思いました。
因みに、上記データは四枚の内、三枚のものです。残り、一枚はハズレでした。


まあ、そんなに個体差は無いということでしょう。



No.2:マイクロン PC133CL3
型番:48LC8M8A2-75B 9932(Speed Master2)

   ヒュンダイATC10−Pと並ぶ
最強チップと称されるメモリーです。
   2−2−2FASTにおいて、160を記録したつわものですが、
   わたしの持っている
9932の生産週のものはハズレと評判で、
   計測データもそれを裏付けするものとなりました。


メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE
SY−6BA+
P3B−F

136
126
133

メモリー設定:3−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE
SY−6BA+
P3B−F

140
150
133


と、いうわけで、マイクロン−75での最強ハズレチップのようです。
SY−6BA+では133にすら届きませんでした。
わたしのクジ運が悪過ぎということでしょう!




No.3:SEC PC133CL3
型番:KM48S8030CT-GA 922(PRINCETON)

   プリンストンというメモリーメーカーがあります。高品質なものを提供するともっぱらの評判のメーカーで、

   秋葉の店によってはPC133CL2として売っている店すらあるほどです。
   チップに使われているSEC CT−GAは比較的、初期にメーカー保証のPC133チップとなったものです。


メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE
SY−6BA+
P3B−F

134
133
133

メモリー設定:3−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE


144



まあ、何とか体面は保った形でしょうか。少なくともPC133CL2では
使用できますが、耐性はさほどでもありません。

値段の高いメモリーだったので、正直もう少しがんばって欲しかったです。



No.4:日立 PC133CL3
型番:52644805FTT75 9931(Speed Master2)

   最近では
Speed Master2はこればっかりになってしまいました。
   噂では、155の声も聞くそうですが、140に満たないものも有るそうです。


メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE
SY−6BA+
P3B−F

146
144
140

メモリー設定:3−2−2FAST

マザー

限界FSB

SY−6BA+


144



やっと140台のメモリーの登場です。わたしの使ったものに関しては、
かなりの信頼を感じました。悪いメモリーではなさそうです。




No.5:モセル・バイテリック PC100CL2
型番:V54C365804VCT8PC 9944PF(N/B)

   今回のテストの目玉です。噂の(笑)メモリーだそうです。
   きちさんのBBSでは光栄なことにわたしから紹介させてもらいました。
   今や大人気のメモリーで品薄が心配され始めました。


メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

EP−BX6−SE
SY−6BA+
BF6
P3B−F

146:常用は140
150:常用は144
148:常用は144
150:150でばっちり常用可能


P3B−Fは、今回のマザーの中で唯一150にてスーパーπ3355万桁をクリア

今回、このメモリーは六枚購入(大爆)しました。結果、
144台常用可能×三枚
150台常用可能×三枚(因みに二枚差しはP3B−Fでも無理)


というような感じになりました。基本的に140台中盤以上というのは凄いメモリーです。
ですが、正直、
150で常用可能なのはP3B−Fのみでした。

他のマザーは150でOS起動すら許してくれないものもあり、150での常用はかなり難しい感じがしました。
特に、上記のFSB値はピーク値であり、EP−BX6−SEでは140半ばが難しく、BF6では150は難しく感じました。
このメモリーの特徴はVI/Oは低くないとスコアが下がる傾向があることです。

3.4〜3.5程度が良いようです。

今回、他のメモリーに比べ、データが散っているのにお気づきかと思いますが、
これはバルク四層基板ゆえの不安定性かもしれません。
少なくとも今回のテストメモリーの中で一番値段が安く、基板も粗悪品だということは間違い無いです。


古くからのオーバークロッカーの方から見るとモセルは、ATC10−PやLTC10−P程のインパクトは無いようですが、
メモリー容量が128MBであることを忘れてはいけません。
この容量は、十分余裕のある状態でOSが使用できる容量です。
スーパーπを図るためのだけの目的ならいざ知らず、最終的にOCは常用できることが目標であるべきだとわたしは考えます。
Win2000は256MBが望ましいといわれる中で、このメモリーの存在意義は供給量、値段も考慮すると
非常に大きいのではないでしょうか?




番外:ヒュンダイPC133CL3 128Mbitチップ 256MB
型番:HY57V1298020 TC-75 9948A(N/B)

   高容量化の時代を考えるとそろそろ
256MBも気になるところでしょう。
   ヒュンダイのPC133ということもあって多い期待しましたが、外れました。


笑ってください。

メモリー設定:2−2−2FAST

マザー

限界FSB

SY−6BA+

120

メモリー設定:3−2−2FAST

マザー

限界FSB

SY−6BA+

144




・おまけ

・FC−PGAはお勧め!
最近、500E、550Eは非常にOC耐性が高くなっています。
特に最近の500EはFSB170にも耐えるとの噂です。
殻割しなくても大きなクーラーを付けられるので、わたしは、SLOT1のCPUよりもお気に入りになりました。
600EのFC−PGAが待ち遠しいですね!



・スーパーπ3355万桁はCPU耐性を上げる?
あるBBSで「スーパーπ3355万桁はCPU耐性を上げる」との話しを聞きました。
スーパーπ3355万桁が回るギリギリの高FSBで、3355万桁を通すと、
104万桁がより通りやすくなるというのです。
当然眉唾だと思ったのですが、一晩かけて試してみました。
すると、あら不思議! 前日144までしかスーパーπが通らなかったのが、
翌日には148まで通るようになっているでは有りませんか!
わたしは、効果がありました
皆さんもお試し有れ!




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