600E@800成功のチェックポイント by narikenさん

narikenさんの人柱メールレポート第二弾です。


ペルチェや水冷を行わなくても800まで行けるのが河童の特長です。
しかし、予備知識なしではわたしの様に試行錯誤を繰り返すことになってしまいます。
そこで、800化する場合のチェックポイントをまとめてみます。


《あくまで成功の可能性が高いポイントをまとめたものであり、成功を保証するものではありません》

ポイント1、河童の潜在性能

今後の生産ロットはともかく、現在市場に出ているものはNet上の情報によると、600E以上であれば極端な冷却をしなくても
800出ているようなので、
800まで行かない人はそれ以外の問題を疑った方がよさそうです。

ポイント2、メモリーは本当に大丈夫?

古くらかのオーバークロッカーの人は当然のごとくHYUNDAI ATC10Pを愛用しています。
しかし、現在このATC10PなるチップはBTC10Pにマイナーチェンジしていて入手が極めて困難です。
同じTC10PでもATC10PとBTC10PではOC耐性が雲泥の差で、BTC10Pは使い物にならないようです。
最近は「PC133」と銘打ったメモリーが安く流通しているため、思わずそれに手を出してしまう人も多いと思いますが、
とても危険です。
PC133と銘打っていても実際に133で2-2-2設定耐えられるチップはそんなに多くないのです。
わたしが知る限りで
133で2-2-2に耐えられるチップは、

・ SPEED Master2 Micron 75B 48LC8M8A2 9932
・ SPEED Master2 HITACHI FMASKCHIP
・ Princeton PD168G 9932 MT48LC8M8A2-75B


の3つで、これらは現在、流通量が多く入手が容易なようです。
通販でも買えます。これらのチップは表向きは「PC133CL3」ということになっています。
意外と大手量販店のメモリーは「PC133CL3」とだけ表記してあってチップの種類を明記していない場合が多いですが、

購入する場合はくれぐれも確認しましょう
わたし自身は「
SPEED Master2 Micron 75B 48LC8M8A2 9932」を使用していますが、140くらいまでは十分耐える
ことのできる優秀なチップです。

ポイント3、痒いところに手が届くマザーボードを選べ!

800化の際にMBに要求される能力は以下の4つです。

・FSBが変更可能なこと(なるべく細かいほうが良い)
・AGPクロックが1/1、2/3で選択可能(重要!)
・CPU電圧が調整可能(統計的に1.75辺りが良いようです)
・I/O電圧が調整可能(やはり3.5以上が安心できます)


OC上級者の間では相変わらずBH6やP2B-Fが愛用されているようですが、改造して使用する例が多いので
初心者にはお勧めできません。
わたしが実際に使用した最近のMBの特性は以下のとおりです。


・ASUS P3B-F
結局、これにしてしまいました。安全です。良いです。文句なし
ただし、BIOSが1.004以上で無いと河童が動作しませんので、河童以外のCPUでBIOSアップデートできる方で無いと
使用できません。
メジャーすぎるボードなので当然対応していると思っている人も多いかと思うので、そこが注意点でしょうか。
99/12/4に購入したモノは1.004でカッパOKでした。購入時に確認してみましょう。 Byきち)

・SOYO SY-6BA+W
無難です。マニュアルも日本語で丁寧です。
I/O電圧がデフォルトで3.5なので多分、問題ないと思いますが、DIMM関係のシステムが独自のようなので、
メモリーとの相性があるかもしれません。
P3B-Fに比べると若干安定しませんでした。

・ABIT BF6
きちさんのレポートにもありますが、機能は◎です。
色々設定可能なので不測の事態にも柔軟に対応できます...が、
何故かGeForceや一部のビデオカードと極端に相性が悪く
やたらとハングしまくります。
河童と出た時期が近かったので反射的に購入した方も多いと思いますが、ちょっとはまりましたね(笑)
各サイトでブーイングの嵐になっていますのでABITさんも
いずれは対処してくれるものと期待したいです。

・SOLTEK SL67-KV
このボードの特長はApollo133Aを採用し、AGP×4やUATA66に対応している点です。
最初はこのボードで河童800を目指しましたが、
133にするとBIOS起動すらしてくれませんでした。
今考えるとAGPクロックの問題かもしれません。VIAは何故か、ドライバーでAGPクロックを決めています。
したがってインストールするドライバーがAGP1/1なのか2/3なのかを決めるのです。
BXからApolloに替えるとWin環境をインストールしなくてはならないので、最近は確かめていませんが、今、使用している人は、
AGP2/3にして動作させてみてください。それと、AGPは×2で使用するのも忘れずに。×4は残念ながらバグる様です。


・AOpen AX63Pro
最初にApollo133Proを採用したボードです。ごめんなさい、このボードはそんなに実験していません。
確か、SL67-KVと似たような挙動で
800には到達しなかったと思います。
どちらにしてもApollo系のチップは性能面で440BXよりも10%〜30%劣るので、133を上回る特殊な環境でないとBXを
超えることはできません。



この他のMBはどうなんでしょう?
MSIやFICの大手のMB、 I WillやEPoXなどの中堅メーカーのMBはどの
ような結果を出しているのでしょうか?


ポイント4、ビデオボードは何が良い?

ビデオボードは現在、GeForceしか所有していないため、広範囲な実験はできていませんが、MBとの相性を考えなければ、
特別注意点はない
と思います。

ここまでのまとめから理想的な環境を考えてみましょう。

CPU:600E〜650E(当然低い方がFSBを上げやすい)空冷はαシンクかブリが良いが他でも何とかなりそう
マザーASUS P3B-F
メモリー:MICROWORKS製SPEED MASTER2できればMicron 75B 48LC8M8A2 9932
ビデオカード:GeForce256(これは好みです
サウンドカード:SoundBlaster Live!
         (一部でSoundBlaster Live!と河童との不具合が報告されているようですが、わたしは大丈夫でした)

電源:250Wで十分(でもケース内の換気には十分注意しましょう!)

これだけの条件がそろえば電源投入一発で800も可能かと思われます。
...但し、そこはオーバークロックの世界ですから何かの要素で「大ハズレ」を引いてしまえば到達できません。



これだけの経緯をご覧になれば分かるかと思いますが、わたしはOC初心者です。実は河童が最初の挑戦になりました。
特にメモリー関係の情報は集めるのに苦労しました。


皆さんも成功例はともかく、失敗談を聞かせて頂きたいです。



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