VS 3DMark2000
DDR&NewAMD751 VS SDR&DRAMD751


最近のAthlonマザーのノースチップAMD751は、メモリとのデータ転送において、レイテンシ低減効果があるという
Super Bypassテクロノジをサポートしています。このテクロノジは3DMark2000を加速するのでしょうか!?

補足:このデータははBIOSがSuper Bypassに対応してない状態のものとのことです。惑星サータンさん


またH・T&L使用時に、GeForceのDDRのオーバーヘッドはどう影響するのでしょうか!?


《環境》すてぃんぐれいさん惑星サータンさん、データありがとうございます

ただし、同条件の比較ではありません
AMD751:GeForce 
SDR(コア125/メモリ200)、NewAMD751:GeForce DDR(コア125/メモリ200)としており、
DDRは同クロックのSDRよりGameで6%、テクスチャで11%遅くなることを考慮する必要があります。
比較しやすいように、SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロックのグラフを参考で掲載します。
(参考記事
SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック


Athlon
すてぃんぐれいさん

Athlon
惑星サータンさん

CPU
マザー
VideoCard


解像度/色数
VSync

600@750(100x7.5)
MS-6167
3DBlasterGeForce

GeForce125/200
1024x768
/16bit
Off

500@750(100x7.5)
SD-11(
NewAMD751
ErazorX2

GeForce125/DDR200
1024x768
/16bit
Off



《CPU Optimization (3D pipelines)》
下記オプションのうち、D3D HardWare T&Lについて比較します。

D3D Software T&L

x86 CPU Optimiz(全CPU)

D3D HardWare T&L

x86 CPU Optimiz & HardWare T&L(全CPU)

Intel(r) PentiumIII(r)

Intel Pentium III Optimiz(Pentium III only)

3DNow!

AMD 3DNow! Optimiz(K6-2, K6-III or Athlon)

AMD Athlon(tm)

AMD Athlon Optimiz(Athlon only)




3DMark2000の特徴は1・HardWareT&L VS SoftWareT&L VS SSEで書いていますので、
ここでは結果だけを記述します。


《3DMark Overall Score &  CPU Speed》

3D marks/CPU 3D marks

Overall Score

CPU Speed

NewAMD751

3920

294

AMD751

4278

368


《AMD751 VS NewAMD751》
6ALLCPU.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5ALLCPU.gif


Overall ScoreのNewAMD751と、AMD751の違いは、SDRとDDRの差6%と同等です。
つまり、DDRのオーバーヘッドによる差以外の要因は無さそうに見えます。
これはOverall Scoreにおいて、NewAMD751が特にアドバンテージを持っていないことを意味します。


しかしCPU Speedでは、25%もNewAMD751がスコアを落としています。
これについては、
DDRのオーバーヘッドが複雑に影響していそうです。
ヒントは次のGame1とGame2の結果にありそうです。



《 Game 1 - Helicopter &  Game 2 - Adventure》

FPS

Game 1 - Helicopter

Game 2 - Adventure

NewAMD751

84.7/58.8/25.9

69.9/52.9/34.5

AMD751

92.7/63.9/30.6

78.3/55.8/35.1


《AMD751 VS NewAMD751》
6GAME.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5GAME.gif


Game1はポリゴン数が増えるにつれ差が広がり、Game2は逆に差が縮まる結果です。
この結果から考えられることは、ポリゴン数が多いGame1環境で
H・T&Lはビデオメモリアクセス頻度が高くなり、
DDRのオーバーヘッドが大きくかかる
ことを示します。

下表はSSEによる比較なので、ビデオメモリの影響はレンダリングのみで、差が出ないのでしょう。

先のCPU Speedは、640x480の小データでフレームレートを最大に上げるテストなので、
この
オーバーヘッドが大きく影響していると思われます。


《 Fill Rate》

MTexels/s

Single-Texturing

Multi-Texturing

NewAMD751

318.0

491.7

AMD751

342.2

498.9


《AMD751 VS NewAMD751》
6FILLRate.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5FILLRate.gif


ほぼOverall Scoreに準じた結果で、DDRのオーバーヘッドの差だけと言えそうです。


《 High Polygon Count》

KTriangles/s

1 Light

4 Light

8 Light

NewAMD751

4444

3435

1833

AMD751

4735

3356

1804


《AMD751 VS NewAMD751》
6HIGHPoly.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5HIGHPoly.gif


これも、ほぼOverall Scoreに準じた結果ですが、Game2の傾向に似ていて、ライティングが複雑になって、
フレームレートが下がるほど差が縮まる傾向です。



《 Texture Rendering Speed》

FPS

8MB Texture

16MB Texture

32MB Texture

NewAMD751

245.8

228.7

167.9

AMD751

271.7

253.0

183.6


《AMD751 VS NewAMD751》
6TEXTUR.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5TEXTUR.gif


8MBと16MBでの、その差11%は、下表と比べてわかる通りDDRのオーバーヘッドの違いだけです。


《Bump Mapping》

FPS

3-pass

2-pass

1-pass

NewAMD751

130.2

170.4

279.4

AMD751

144.2

189.6

316.3


《AMD751 VS NewAMD751》
6EMBOS.gif

参考データ《SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック》
5EMBOS.gif


は3-pass、2-pass、1-passと次第に開いていく様子は、下表と同様DDRのオーバーヘッドの違いだけです。


《総評》

NewAMD751の特徴と、H/T&LでのDDRのオーバーヘッドを同時に検証するつもりでしたが、
NewAMD751の特徴は、ほとんど反映されていないようです。

それ以上に、H/T&LとDDRの組み合わせには、大きな問題があるようです。
H・T&Lでは、
ポリゴン数が増えるほどDDRのオーバーヘッドがペナルティーとなって累積していくように見えます。
その影響は、
ポリゴン29941/sのGame2Highではほとんどありませんが、ポリゴン53026/sのGame1Highでは18%
そして、
フレームレート優先のCpuSpeedでは25%にもなります。

標準のメモリクロックでは、300MHzのDDRが166MHzのSDRに1.8倍(DDRのオーバーヘッドを考慮すると実質1.6倍)
のアドバンテージを持っているものの、上記の結果から判るように、
ある程度以上ポリゴン数が増加すると、
DDRはSDRのフレームレートに逆転される可能性
がありそうです。実際、CpuSpeedでは同等以下まで落ちるようです。

このことから、よりポリゴン数が増加した場合、常にDDRが優位にいられるのか判らなくなってしまいました。

補足:CpuSpeedについては設定の違いでDDRの結果はSDRに追いつくとのこと。また、他のアプリでは、DDRの方が
   速いので、
この現象は3DMark2000特有のものではないかとのことです。惑星サータンさんのサイトで追試予定。




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