VS 3DMark2000
SDRAM VS DDR-SGRAM @ 同クロック
もしGeForceProがGeForceと同じクロックだったら!?
《環境》たけさん、データありがとうございます
ここでは、GeForceProのメモリクロックを落し、GeForceの最速設定と比較します。 DDR-SGRAMは同一クロックのSDRAMと比べて、速いのでしょうか!?遅いのでしょうか!? 《CPU Optimization (3D pipelines)》 下記オプションのうち、GeForceが最速となるIntel(r) PentiumIII(r)について比較します。
3DMark2000の特徴は1・HardWareT&L VS SoftWareT&L VS SSEで書いていますので、 ここでは結果だけを記述します。 《3DMark Overall Score & CPU Speed》
同一クロックでは、GeForceのSDRAMがDRR-SGRAMを上回っています。その差は6%です。 この差はそのままDDRのオーバーヘッドと言えるのでしょうか!? それを確認するためには、後のテクスチャテストが好適だと思います。 CPU Speedで差が無いのは、コアクロックとCPUクロックがほぼ同じためでしょう。 メモリに左右されない結果を出しています。 《 Game 1 - Helicopter & Game 2 - Adventure》
Game1は、ほぼOverall Scoreに準じた結果ですが、Game2はほとんど差が無く、Lowは全く同じスコアになっています。 Game2Highは、極端にポリゴンが多いので、CPU Speedの結果に近似するものと思われます。 《 Fill Rate》
ほぼOverall Scoreに準じた結果です。 どちらもSingle-TexturingとMulti-Texturingの差が大きいことから、DDR-SGRAMもSDRAMも特性自体は変わらず、 GeForcePro本来の設定でSingle-Texturingが伸びるのは、純粋にメモリクロックの高さの恩恵であることがわかります。 《 High Polygon Count》
全く差がありません。 この結果は、このテストがコアクロックとCPUクロックに左右され、なおかつメモリ性能に余裕があることを、示すものです。 《 Texture Rendering Speed》
両者の差は若干Overall Scoreより差が開いています。8MBと16MBでは、その差はきっちり11.1%です。 この領域はビデオカードに搭載される32MBのメモリに収まること、このテストがメモリアクセスに依存することを 考えると、この差は極めてDDRのオーバーヘッドに近いものと思われます。 つまり、DDRは11.1%のクロックアップでSDRAMに並ぶと言えそうです。 《Bump Mapping》
両者の差は3-pass、2-pass、1-passと次第に開いていきます。 これは各プロセス毎のメモリアクセスの頻度によるものと考えられます。 1-passでは、3つの手順をとるためメモリアクセスの影響が大きくなるのでしょう。 (1・HardWareT&L VS SoftWareT&L VS SSEご参照) 《総評》 GeForceProのDDR-SGRAMは、同クロックでは、11%ほどSDRAMより遅いことが確認できました。 この差は Overall Scoreでは6%に当たります。 従って、デフォルト設定でメモリクロック166MHzのGeForceに対し、300MHzのGeForceProは1.8倍のメモリ性能を 持つのではなく、1.63倍に相当するということが言えます。 しかし、GeForceでProの性能を持つためには、270MHzのクロックが必要であり、実質オーバークロックでは200MHz 程度が限界であることを考えると、GeForceProにはどうしても追いつけません。 そして、GeForceProもまた、オーバークロックが出来るのです・・ |