E6600空冷常用限界《2006.8.14》

クーラー換装でどこまで回るか!?


さてさて、E6600もコア電圧をアップしてOCすると、意外と発熱します(当然?^^;

定格では付属クーラの静音モード(1700rpm)で30〜40℃程度ですが、コア1.525V 3.33GHzになると一気に60℃近くなります。
それでも騒音モード(4400rpm)にすれば50℃前後まで下げられるのですが、いかんせん掃除機掛けながらPC使ってるようで(+ω+;)

そこで、静音と更なるクロックアップを狙ってクーラーを換装しました。
ケースに収まるもので、静音で強力なもの・・と探してサイズの峰クーラを選択。
Image2.jpg
左上がE6600のクーラ(0.20A)、左手前がPenD930のクーラ(0.42A)。
(E6600のクーラとPenDのクーラはサイズは同じですがファンのパワーはPenDが2倍あります)
それと比べて右の峰クーラはデカイこと・・
1500prmの10cm静音ファンをサンドイッチした構造です。

実装したところ、意外とスッキリ収まりました。
(左のファンはGF7950GX2の放熱用(吸い上げ)ファンです)
ちなみにチップセットの放熱ファンは取り付け不能で放置状態です(^^;
Image3.jpg

<環境>

OS

WindowsXP Professional SP2

マザーボード

ASUS P5W DH Deluxe

メモリ

CORSAIR CM2X1024-6400 x 2
タイミング

グラフィック

WinFast PX7950GX2TDH(コア600/メモリ800にOC)

電源

ENERMAX EG651P-VE FM(24P) 550W


コア電圧1.525V、3.33GHz、室温27℃、ケースクローズにて。
PenDクーラの静音モード(1700rpm)、騒音モード(4500rpm)と、峰クーラ静音モード(1200rpm)の比較。
初めの60秒間100%負荷とし、60秒経過時に負荷0%として10秒置きに120秒間計測しています。
Image15.png

峰クーラは、最大負荷時に48℃で安定しました。
付属クーラの静音モード(1700rpm)では3.33GHzが常用限界でしたが、峰クーラの、
10℃の温度マージンを生かせば静音のまま更なるオーバークロックが期待できるはずです。

まずはπ104万桁の限界クロック。
Image19.png

次に、室温27℃、ケースクローズにて常用限界を探ると・・
3DMarkシリーズを含め、全ベンチが完走するのは1.65V、3.5GHzまでした。(室温27℃、ケースクローズにて)
この時点で、1.525V 3.33GHz時の付属クーラ静音モード(1700prm)とほぼ同じ上限温度になります。

付属クーラと比べ、167MHz(5%)のアップ。わずか5%、されど5%・・
久々に限界まで回したくなるアツいCPUです。

<1.65V 3.5GHz 負荷1% 47℃>
Image7.png

<1.65V 3.5GHz 負荷100% 58℃>
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3DMark06
ついに大台に到達(^^;
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3DMark05
Image3.png

3DMark03
何がネックなのかわかりませんが、ウチの環境では打ち止めのようです。
Image2.png

<3DMark2001SE>
55011


<NBENCH3>
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UniversalCentury.net BENCHMARK (ガンダムベンチ)
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CINEBENCH 2003
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HDBENCH Ver3.xx
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sandra2007
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Image14.png

<Shade4 nyuruベンチ>
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Saturnベンチマーク
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大失π2
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<SuperPI/mod π104万桁>
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PAI Calc
うさぎ家さん作のπ計算ソフトPAI Calcでは104万桁がなんと4秒
10年前のスーパーコンピュータに追いつきましたね( ̄∀ ̄*)ニヤり☆

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E6600で空冷3.6GHz常用を狙っていたのですが、かなり難しいです。
まず、市販のB2ステップは2個試したところでは、耐性に100MHzの差があり、3.6GHzに届くものと届かないものがありました。

それでは、3.6GHzに届くものが3.6GHzで使えるかというと、かなり問題がありました。
まず、Direct3D関係のテストがまともに動かず、リセットが掛かってしまいます。
また、完走するベンチの中には、スピードステップやCPUの温度管理を無効にしても、
倍率が変化して3.5GHzよりも性能が悪化してしまうことがあります。
どうやらコア温度が61〜62℃を超えるとまともに動かないような感じです。

デルタ社製の超高速ファンを使い、さらにケースを開放すれば、3.6GHzアップも可能ですが、
100MHzアップと引き換えにジェットエンジンに頭を突っ込んだような凄まじい轟音に耐えなければなりません。
デルタファン装着の図(いかにも常用する気ナシ^^;
Image23.jpg

E6600は2個試しましたが、Direct3D系も含め空冷で常用できる最速クロックは一方が3.5GHz、もう一方が3.4GHzでした。
RightMark CPU Clock Utilityでみると、チップ内のコア0とコア1でコア温度に約3℃のバラツキがあることがわかりました。
選別品は上位のモデルに回されると思いますから、E6600では、さらにバラツキがあっても不思議ではないでしょう。



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