Athlonの謎

《アスロン500》
わたしの500MHz版の型番です。


AMD-K7 500 MTR51B C


《意味》
  
M:パッケージカードモジュール
  
T:電圧コード(体系不明1.60Vを意味すると思われる)
  
R:ケース温度70℃
  
5:512KBL2キャッシュ(1:1MB、2:2MBetc)
  
1:L2キャッシュハーフスピード
  
B:FSB200MHz(A:133MHz、B:200MHz、C:266MHz、D:333MHzetc)

FSBは200MHz(CPU〜チップセット間)となっているので、
500MHz版は
コアが2.5倍速L2キャッシュが1.25倍速で動作していることになります。

製造週めそさん情報

219936046183


36週ということです。
39、41、42週モノにお宝があると言われています(^^


《倍率設定の謎》

データシートでは、SlotAのA116、A117、A118、A119の端子が倍率設定用されていますが、
組み合わせの情報は公開していません。


500MHz版アスロンのこの端子をテスターで調べてみると、
A117は断線、他の端子が1Kオームでグランドに接地されています。
これは固定回路が組まれ、A117のみHighに固定設定されているためです。


試しにマスキングをしてみると、A119マスクでは起動するものの500MHzのまま、
A116、A118にマスクすると、起動すらしません。
外部からの倍率設定はGoldFingersでガードしているのです。


《倍率設定端》 99.8.28 赤字の倍率はNetで起動実績あり

A116
FID[0]

A117
FID[1]

A118
FID[2]

A119
FID[3]

Multiplier
(SYSCLK)

0

0

0

0

1.5

0

0

0

1

1.75

0

0

1

0

2.0

0

0

1

1

2.25

0

1

0

0

2.5

0

1

0

1

2.75

0

1

1

0

3.0

0

1

1

1

3.25

1

0

0

0

3.5

1

0

0

1

3.75

1

0

1

0

4.0

1

0

1

1

4.25

1

1

0

0

4.5

1

1

0

1

4.75

1

1

1

0

5.0

1

1

1

1

5.25



《Golden Fingers》
アスロンの基盤の上方にはA1〜A20、B1〜B20の計40の端子があり、
倍率やFSBを外部から変更するためのものとされています。


NETで公開された500MHz、550MHz、600MHzの写真によると、
B18、B19に繋がるチップ抵抗に下記の違いが確認できます。
つまりこの端子が固定倍率の情報を持っている可能性が高そうです。


それぞれの端子は、A側 :R3、R6 B側 :R124、R121
の二組のチップ抵抗により回路が振り分けられています。

たとえば、B19に繋がるR3とR124はどちらか一方があれば、一方は無しと言うように、
A側、B側のチップ抵抗は各々一方だけ付けられています。


そして、この組み合わせを変えることで倍率を変更できるようです。
Golden Fingers周り以外にもSlotFIDのチップ抵抗を替える必要があります。
詳しくはアスロンClockUpをご参照ください。

青字確定済
99.8.23 3.25倍起動実績あり

B18

B19

2.5倍
500MHz

R6 :O
R121:X

R124:O
R3 :X

2.75倍
550MHz

R6 :O
R121:X

R124:X
R3 :O

3.0倍
600MHz

R6 :X
R121:O

R124:O
R3 :X

3.25倍
650MHz

R6 :X
R121:O

R124:X
R3 :O


しかし、データシート上では、倍率設定のためのSlotA端子は四本用意されています。
FID[0]、FID[1]、FID[2]、FID[3]四本の組み合わせは16通りあるはずです。


Golden FingersのA18、A19、B18、B19SlotAのA116、A117、A118、A119それぞれ
FID[0]、FID[1]、FID[2]、FID[3]に対応するようです。
これはbunnyさんが詳しく書かれています。

99.8.28 一部引用・・ 3.5倍起動実績あり

A18
[FID0]

A19
[FID1]

B18
[FID2]

B19
[FID3]

3.5倍
700MHz

R122 :X
R5 :O

R123 :O
R4 :X

R6 :X
R121:O

R124:O
R3 :X

3.75倍
750MHz

R122 :X
R5 :O

R123 :O
R4 :X

R6 :O
R121:X

R124:X
R3 :O

4.0倍
800MHz

R122 :X
R5 :O

R123 :O
R4 :X

R6 :X
R121:O

R124:O
R3 :X



《コア電圧設定の謎》

これはデータシートで公開されています。
これによってインテルCPU同様、マスキングで電圧が変更できるはずです。
(VID情報はマザーが読み取って設定するのでマスキングが有効)


マスキングは、Low(=0)のIDを絶縁し、High(=1)にすることはできますが、
HighをLowにすることはできません(改造が必要)
しかし、アスロンは1.60VのVIDを持ち、すでにVID[0]とVID[3]がHighのため、
マスキングでは
赤字VIDのマスクで、1.501.401.30しか設定出来ません。

《Voltage ID Values》
99.8.24 デフォルト電圧を間違えていたので訂正しました(1.65→1.60)

A112
VID[0]

A113
VID[1]

A114
VID[2]

A115
VID[3]

VCC_CORE
(V)

0

0

0

0

2.05

1

0

0

0

2.00

0

1

0

0

1.95

1

1

0

0

1.90

0

0

1

0

1.85

1

0

1

0

1.80

0

1

1

0

1.75

1

1

1

0

1.70

0

0

0

1

1.65

1

0

0

1

1.60

0

1

0

1

1.55

1

1

0

1

1.50

0

0

1

1

1.45

1

0

1

1

1.40

0

1

1

1

1.35

1

1

1

1

1.30



《L2倍率》 99.8.28 記事追加

Athelonでは、L2の倍率を変更することが出来ます。
現在市販されているものはデフォルトで、コアの2分の1のスピードです


コア速度

L2速度

性能

500MHz

2分の1
250MHz

4n

550MHz

2分の1
275MHz

3.6n

600MHz

2分の1
300MHz

3.3n


CPU基盤上のチップ抵抗を変えることで、これを3分の1のスピードに設定できます。
3分の1にするメリットは、L2のスピードがクロックアップの妨げになっている場合にあります。
(クロックアップをせずに、L2を3分の1にしただけでは性能が落ちるだけです)


つまり、上表のL2の性能で追従できるコアクロックの上限が高くなるわけです。

コア速度

L2速度

性能

750MHz up

3分の1
250MHz

4n

825MHz up

3分の1
275MHz

3.6n

900MHz up

3分の1
300MHz

3.3n


3分の1設定方法はアスロンClockUpをご参照ください。


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/