人工的構造物


バイキング軌道船がシドニア地方で捉えた上空を見上げる巨大な顔、その不思議さに驚嘆された人は多いのではないだろうか。

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当時、研究者によって発見された人面岩は、顔の半面が暗黒の影に隠されていた。
影の部分も人の顔であれば、それは紛れも無く知的生命体によって構築されたものであると考えざるをえない。
研究者は影の部分の解明に力を注ぎ、あらゆる方法で左右対称であることを同定した。
それから20年を経て、マーズ・グローバル・サーベイヤによりNASAの手で影のベールが剥がされる時が来たのである。

ところが最初の撮影は別のミッションに急遽追加されたもので、低い角度からモヤを通した状態で強引にカメラを向けたものであり、
その結果、露出不足による不鮮明な状態で輪郭だけが強調された立体感の失われた画像が公開されてしまった。

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民間からの要望が強かったとはいえ、予定のミッションを差し置いて人面岩を撮影した事実は、
NASA内部の関心の高さを物語るものであるが、その一方で人面岩は光と影の作り出した幻であったと印象付けることで、
急速に人々の関心を引き離すきっかけとなったのも事実である。

しかし、その後の人面岩をめぐるNASAの動きは実に不可解である。
NASAは「自然の岩山」とした人面岩を、その後3回に渡り調査している。

マーズ・グローバル・サーベイヤはこの四年余りで火星の3%の高解像度画像を撮影したと発表されているが、
それほど時間のかかる壮大なプロジェクトの中の貴重な時間を割いて同じ対象が4回も撮影されるとなれば、
人面岩は幻どころかNASA内部での最重要ミッションに位置付けられていると考えてもおかしくない。
人面岩に対する一般の関心が薄れていく中、NASAはシドニア地域と、この特別な岩山に関心を深めていったと言えるだろう。

バイキングの時代の写真では暗黒で識別不能だった影の部分が、
不思議なことに現在公開されているバイキングの画像では一見して判別出来るのだ。
それはマーズ・グローバル・サーベイヤの画像の解像度を落としたイメージに極めて近いものであり、
左右の対称性が無いことも一目瞭然なのだ。

左が初期のバイキング画像、中が最近のバイキング画像、右がマーズ・グローバル・サーベイヤの最新画像。

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当時の研究者が全力を傾けて解明しようとし為し得なかった情報が、
現在のバイキングの画像には実にあっけなく示されているのである。
この画像が当初から公開されていたら、人面岩の研究に対するアプローチは違ったものになったかも知れない。
まるで、マーズ・グローバル・サーベイヤの画像に合わせ修正を加えているかのようである。

マーズ・グローバル・サーベイヤの最新の画像を見ると、左側の眼窩に当たる部分は侵食によりえぐられてしまったように見える。
もしマーズ・グローバル・サーベイヤの成果として、不鮮明な人面岩ではなく、この画像が最初に得られていれば、
人面岩はやはり人工的構造物なものではないかと誰もが考えたのではないだろうか。

詳しく見ると今まで人面と言われていた左半面は崩壊が進んでいて、
逆に、崩れていると考えられていた右半面に人工的な痕跡がはっきりと残されていることが判る。
額部分の丸みを帯びた綺麗な傾斜、そしてスリットのように直角と直線で構成された目、
同じく直線と直角の顎、そして鼻の輪郭、これらは磨かれたように滑らかである。

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建設当初のピラミッドが白く磨かれ強烈な光に包まれていたと言われるように、人面岩も非常に滑らかに磨かれていたのだろう。

マーズ・オデッセイが捉えたガラス質のように輝く人面岩もこれを裏付けるものではないだろうか。

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このような特徴とNASAの関心の高さを考えれば、やはり「人面岩は人工の構造物である」という結論に至るのではないだろうか。

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人面岩の真の姿は右半面にあった。人工的な右側を元に左右対称した人面岩。
古代には更に滑らかで光輝く人面を空に向けていたのだろう。


実は、イランに驚くべき遺跡が存在する。

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基盤部分の輪郭と傾斜、人面部分の盛り上がり、全体のスケール、全てが人面岩の特徴に驚くほどよく似ている。

人工的な構造物が数多く存在するシドニア地方でも、人面岩と並んで一際異彩を放っていたのが
通称D&Mと呼ばれる5つの稜線を持つピラミッド形構造物である。

この稜線の一つは、内部への入り口を持つトンネルであると言われており、
バイキングの画像から3Dイメージが再現されている。

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マーズ・グローバル・サーベイヤの高解像度画像では、トンネルは画面向かって右側に伸びている。

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驚くべきことに、このピラミッドにそっくりな構造物がやはりイランに存在するのである。
ダダンロックと呼ばれるこの構造物は、底辺、トンネルの坑道、全体のスケールから、
侵食度合いまで、D&Mピラミッドと非常に多くの共通点を持っている。

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どちらの構造物も崩れかけた遺跡のように見える。
おそらく基本的な構造は同じで、崩れた過程が異なるだけなのではないだろうか。
人面岩に、D&Mピラミッド、このシドニアの特徴的な構造物ががイランにも存在するということは、
紀元前2千年からの古代ペルシャ文明と火星の文明に意外な接点が浮上する。

マーズ・グローバル・サーベイヤの高解像画像が公開されるにつれ、
シドニア地区の構造物はバイキング時代から大きくイメージが変わってきた。

人面岩やシティと呼ばれるピラミッド群の集中する地区は朽ち果てた遺跡のようイメージとなった。
これは解像度の違いによって見え方が変わったものであろうか。
否、解像度の違いだけではどうしても説明が出来ないほど変わってしまった構造物があるのだ。
それは要塞である。

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バイキングの画像では、長さ2キロメートル厚さ数百メートルもの壁で直角に構成され上部を楕円状の屋根が覆う巨大構造物であったが、
マーズ・グローバル・サーベイヤの画像ではそれらの特徴は全く変わってしまっている。

解像度や撮影条件の違いを考えても両者の画像は同定することができない。
あまりにも人工的な構造ゆえ何の変哲もない山に画像修正されてしまったのではないだろうか。
これだけの規模の施設であれば火星の中枢的な役割を担う重要施設と思える。

マーズ・グローバル・サーベイヤによってシドニアの構造物は自然の地形というイメージに塗り替えられたかに見えた。
しかし、NASAが非常な関心を持ち続けているシドニアが、未だ1.5メートルの最高解像度の画像で公開されていない
という事実も忘れてはならないだろう。

ピラミッド形の構造物は火星の至るところに見られる。
この画像中央には約200メートル間隔で並ぶ3つのピラミッドが存在する。
よく見ると、この配列はエジプト・ギザの三大ピラミッドにそっくりである。

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試しに火星のピラミッド(上)にギザのピラミッドの画像を重ね(中央)、
さらに周囲をブラシで埋めると全く同じイメージ(下)になる。砂に埋もれた遺跡のようである。

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火星には古代文明代遺跡に酷似する構造物が多数存在していた。
エジプト文明の象徴ギザのピラミッドと、後にエジプト文明に交わったペルシャ文明の遺跡。
これらは地球の文明のルーツであろうか。

マーズ・グローバル・サーベイヤの画像の中に巨大な施設が写り込んでいる画像がある。
左下には非常に複雑で大規模な施設が集中している。
中央に穴を持つ四角い物体が積み重なり、その右には直角に削られた壁と数多くの窓、
その上の台には球状のUFOらしき物体が搭載されている。ひとつの都市機能を持った施設かもしれない。

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注意して見ると100メートルほどのクレータの底部一帯に四角いマスクが掛けられている。
さらに拡大して見ると、マスクの中に、円形の物体が直角の壁に囲まれている様子が判ってくる。

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画像下部を横切るように道路が走り、そこから水面的な反射を持つ暗く平坦な地帯に向かって直線状の道が伸びる。
まるで湖面に突き出した桟橋のようである。これは火星の港ではないだろうか。

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公式には火星の環境や生命の痕跡をかたくなに隠し続ける裏で火星に存在する人工的活動の痕跡が明確になるにるれて、
当局の独占欲が強くなって行ったと考えてもおかしくない。



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