現用カートリッジのAT33E(左)とAT33PTG(右)
外観は似てますが音は全然違います。
どちらがアナログ的に面白いかといえば断然AT33Eです。
中低域に独自の透明感があって音場の見通しが良く、
ピチピチと跳ねてくる活きの良さと繊細に散乱する華麗な高域が魅力。
これはカートリッジの個性でデジタルでは味わえない音です。
CD登場後は中域の薄さがウイークポイントのように言われましたが、
このカートリッジの音は特に気に入っていて3〜4回針交換して使い続けています。
カンチレバーはベリリウムに金蒸着で楕円針。
一方のAT33PTGはCD時代のカートリッジらしくブワっと噴き出す分厚い中低域に、
33Eの繊細感はそのままにやや活きを抑えた耳当たりのよい高域。
情報量はAT33Eより多く音の傾向はデジタル的でフラット。
よくここまで正確に音を拾い上げる改良の余地があったと感心します。
カンチレバーはボロンに金蒸着、マイクロリニア針でコイルは6NのPCOCC。
アナログはカートリッジで違う音を楽しむのも魅力ですね〜