火星II・Fortrss《00.05.06画像7》
シティの右上にフォートレスと呼ばれる構造物があります。
直角の壁を持つ要塞、他のピラミッド型構造物とは違った異様さを感じさせられます。
人面岩、ピラミッドとシティの高解像度写真が公開されて行く中、このフォートレスだけは情報が無く、
走査されていないのか、走査されているのに公開されないのか全くわからない状況でした。
しかし、NASAがシドニア地域の全画像を公開した中に、フォートレスが含まれていたのです。
《1976・バイキング》 《1999年・グローバルサーベイヤー(モザイク)》
フォートレスを含めシティは完全に走査されていました。
他の探査スポットに先んじてシティをここまで走査するのは異常とも言えるほどです。
(事実、火星で最も大きく若いオリンポス山の火口は一回しか走査されていません)
NASAがこの地域に特別な関心を寄せていることを感じさせます。
そして、直角の壁を持つ要塞は、驚くほど姿を変えていました。
わたしのスケッチですが、左の写真には、明らかに左上のような直角の分厚い壁に、
空洞の内部をもつ構造物が存在します。
しかし、右の写真に写されているものは、右上のような台地を伴う山のようなものです。
下の図に書き込んだ直角の壁を同定する構造はどこにも見当たりません。
20年以上の歳月が壁を破壊してしまったのでしょうか。
それとも、光線の加減で壁に見えていただけなのでしょうか。
下方の山の影に注目すると、バイキングでは上方から当たっている光線が、サーベィヤでは
下方からの光線に変っていることがわかります。しかし、あまりにも違い過ぎる気がします。
《フォートレス全景》
直角の壁はどこにも存在しません・・
グローバルサーベィヤーのモザイクには、もう一つバイキングの画像に存在しない物体が
写されていました。
それは、右下の鋭い角を持つクサビ型の山です。
やはり、光線の状態で、バイキングの画像では左半分の影に完全に覆われてしまっているようです。
バイキングの画像に見られる下側の2つの深いえぐれ部分は右の画像では見えにくいですが
高解像画像には存在しています。
そして鋭い先端部。
遥か昔、この地域が膨大な水に洗われた痕跡を見ているのかも知れません。
光と影のマジック・・フォートレスは幻だったのでしょうか・・
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