火星の秘密・シティ《99.5.14 画像10》
35A72には数多くの興味深い地形が写されています。
人面岩の左下に分厚い鋭角の壁を持つ物体。
そして群を成すピラミッド状の山と中心部に小さな4つの小丘。
それぞれが1〜2Km四方のピラミッドとも見える山が規則的に並ぶ様子から、
この地域はシティと呼ばれ、山に囲まれた中心はシティセンターと呼ばれます。
バイキングのこの写真から、シティの構造がイメージされました。
まさにシティ(都市)。
そしてマーズグローバルサーベーヤーはここの高解像度探査も行っています。
まずは、メインピラミッドから、シティセンターを通り、サウスピラミッドに抜ける
一帯の写真です。
これは・・都市・・なのでしょうか?
この写真は25分の1に縮小したものなので細部は見えませんが、原版は家屋ほどの物を
識別することができます。
もし都市だとしても、気の遠くなるほど長い年月の風化にさらされているようです。
バイキングの写真の画像処理中に、分厚い鋭角の壁を持つフォートレスとメインピラミッドの
間にモアレが発生することから、ここには幾何学的なテラス状の構造物が存在するという
説がありました。
そしてクローズアップ。
右上がフォートレスの一部で、左下のクレータがメインピラミッドの裾野です。
・・確かに滑らかでは無いですが、幾何学的なものも特に認められないようです。
そして、「惑星の暗号」(グラハム・ハンコック)で取り上げられているサウスピラミッド。
左下が「奇妙に曲がった壁」、頂上やや右上が「曲がった三角」ということです。
本の写真は妙に不鮮明で人工的に見えていますが、この画像を見るとそうでもないようです。
次は、ノースピラミッドからウエストピラミッドまでの一帯です。
ここも一見ただの山のようですが・・
ウエストピラミッドの下方にある小山はエジプト・ギザのピラミッドと同等の大きさです。
右上の、白い人型シルエット(○の下に△がありその下に二本の足)は小ピラミッドです。
右下の山がギザのメインピラミッドと同等のスケールだといいます。
ほぼ同スケールの航空写真と比べると・・
ギザのピラミッドは数千年前の物であり、この写真がいかにも人工的であるからと言って、
風化の激しいシティを自然の地形であると言いきるわけにもいきません。
そもそも、自然がシティを造形することの方が驚異だという気もします。
もうひとつ、ウエストピラミッドの山頂には、不自然な巨石が見えます。
中央やや右上に、家屋ほどの大きさで色の黒い巨石が3個並んでいます。
山頂と、5合目付近の小丘との中間に整列している様子は、何か不自然に感じられ
てなりません・・
グローバルサーベーヤーのミッションは、わたしの興味に色々と答えてくれました。
しかし、わたしがこの地域で最も興味を抱いていた、分厚い鋭角の壁を持つ
「フォートレス」が撮影されていないのは気になります。
もし撮影されていたら、一体どのような姿だったのでしょうか。
れともそれは、すでに撮影されているのでしょうか・・
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