火星の秘密・大気現象《99.5.1画像10》
火星の1日は24時間です。
自転軸は太陽面より24度傾いているため、四季があります。
・・そして・・
冬は大きく、夏は小さくなる白い極冠。
季節によって濃さが変わる黒い地帯。
大きな雲と、火星全土を覆い尽くす砂嵐。
これらは、望遠鏡でも見られるほど、ダイナミックな現象であり、それが、
大気と太陽熱による気象現象だということは間違いないように思われます。
・・しかし・・
公表されている気象データは、
地球と比べて200分の1の薄く乾いた大気と、
地球と比べて2分の1の太陽熱で常に氷点下という気温です。
本当にこの環境で、大きな気象変化をもたらすことができるのでしょうか。
これは地球の「大気」を写したものです。
大気は上層に漂う微細なチリで青く光っています。
チリが青いということは青い光の波長である0.4μ程度の大きさということです。
チリは成層圏以上には上昇できないので、ここに見られる「光った大気」の
高度は3万m以下ということになります。
そして火星です。
左下にスマイルと名づけられた「笑った顔」のクレーターが写っています。
火星の地表から写した空の色がサーモンピンクと公表されていますが、
大気層もやはり赤く光っているようです。
しかしどうでしょうか、赤い光を散乱させるのは0.7μ程のチリです。
それを地球の200分の1の大気で「保持」することができるのでしょうか。
200分の1といえば地球では、高度3万mに相当します。
地球では高度3万mの空はすでに明るさを失っているのです。
もしかしたら、次のような考え方が出来るかも知れません・・・
火星の直径は地球の2分の1なので、同じように見える大気の層も実は2分の1の厚さです。
また、地球では5千mにつき気圧が2分の1になりますが、重力が3分の1の火星では
1万5千mにつき2分の1になります。さらに、ちりの重さも3分の1になります。
それらを考慮すると、2÷3÷3=0.06という数字が導かれます。
つまり、火星では地球の18分の1の大気圧で、この気象現象が起こせるかも知れないのです。
さらに、地表近くは熱の放射が激しいので、薄い大気でもチリを漂わせられるのかも知れません。
でも・・疑問は残ります。
大気圧は200分の1、太陽熱は2分の1、そして、チリも大きいのです。
何気なく、火星の写真をネガ反転してみました。
宇宙空間が白くなってしまいました。
しかし、さらに明暗反転すれば、地球の写真と同じになるかも知れません。
・・・これは、ただのイタズラではありません。
NASAもこれをやっている証拠があるのです。
火星の地表から写された雲です。
サーモンピンクの空に、明るい雲が浮かんでいます。
(残念ながらこの写真のコメントは忘れてしまいました)
そして・・・
「クラウド」と言う名のこの写真には、「朝日に青白く輝く氷の雲」と
コメントされていました。
わたしはこの2枚を別物と思いDLしましたが、
上下反転、左右反転、ネガ反転、明暗反転すると・・・
そして、「サンセット」
いかにも「夕焼け」らしい写真ですが、これにも、別のバージョンが存在します。
太陽本体はだいぶ減光していますが、大きな大気中のチリを通したわりに、
太陽が赤く見えないのは妙です。
そしてこの2枚は、画像処理が異なるだけで同じ写真だと思われます。
一体何が本当の色だかわからなくなってしまいます。
さて、火星の大気圧に関する疑問は、明るい空を作るチリだけではありません。
火星には至る所に、風で出来た砂丘や、珍しい地形が存在します。
大規模な砂丘。(これは元の写真のごく一部です)
そして・・
風の芸術・・
どちらも衛星写真なので、巨大なスケールであることは確かです。
仮に地球の砂丘を作るのに風速20mが必要だとすると、火星では、
気圧が200分の1、重力が3分の1なので、20x200÷3=1333、
つまり風速1333m相当が必要なのです。
しかし、バイキング着陸船が記録した最大風速は7mでした。
なんだか火星の大気圧も、よくわからなくなってします。
http://kiti.main.jp/