色解析・ロドファーフィルム《01.07.15》

検証・ロドファーフィルムをアップした後、遠藤昭則氏からフィルムに関する情報を頂きました。
フィルムは屋内用のフィルムであったため、戸外用に適していなかったばかりか、
オレンジ・フィルターをつける必要があったのを、つけていなかったという話があるそうです。


もし、オレンジフィルターをつけていたら・・


《色分析》

ロドファーフィルムはカラーフィルムなので、屋内用であるとすれば下記特徴が挙げられます。
1・高感度
2・高色温度
(屋内光は色温度が低い(赤い)ので、感光面に青染料が多く使われる)

もし、このフィルムを屋外で使えば、露出過剰になり明るい部分が飛んでしまったり、
全体が青みがかった映像になるでしょう。


ロドファーフィルムを見る限り、逆光で本体が黒ベタに近い状態になっており、
露出オーバーによる悪影響はなさそうです。(本体はまだ露出不足です)
逆に、明度を上げるといくらか画像が浮かぶのは高感度フィルムの恩恵かも知れません。


ここでは、各色フィルターを掛けて、情報量の変化を確認します。

原画
 全体に青みがかった印象です

rd1.jpg

同左エンボス
 本体は黒ベタに近い状態です

rd1e.jpg

明度アップ
 オレンジ系の本体と立体情報が見えてきます

rd3.jpg

同左エンボス
 本体情報が増えています

rd3e.jpg

明度アップ&オレンジ(R&Gブレンド、Bゼロ)
 本体の明暗模様が強調されます

rdo.jpg

同左エンボス
 ほとんど情報に変化ありません

rdoe.jpg

明度アップ&レッド(G&Bゼロ)
 輪郭が甘くなりました

rdr.jpg

同左エンボス
 ほとんど情報に変化ありません

rdre.jpg

明度アップ&グリーン(R&Bゼロ)
 輪郭は明確ですが、明暗模様がわかりません

rdg.jpg

同左エンボス
 背景の木の情報量が減っています

rdge.jpg

明度アップ&ブルー(R&Gゼロ)
 ほとんどベタに見えます

rdb.jpg

同左エンボス
 情報量が激減します

rdbe.jpg


明度アップのみの画像に比べ、著しい変化ではありませんが、
オレンジフィルターの状態がもっともシャープで、明暗模様も判別しやすいことがわかります。


ブルーフィルター画像についてぶんぶん氏よりコメントを頂きました。

青い色の物を青いレンズのめがねで見たら見えにくくなるのと同じで、
青い色成分が逆に見えにくくなるのでは?
だからエンボス加工したときに薄くなってしまうのではないでしょうか?

情報量が激減するのは、原画に青成分が多い証拠ですね。

本体に浮かぶ明暗模様・・これは文字・・!?


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/