東京タワーの高さの秘密《02.4.7》

昔も今も東京タワーの高さは333m。
しかし、展望台の高さは変わっているのです・・


子供の頃の記憶ですが・・高い建造物には思い入れが強く、
展望台の高さも憶えています。
記憶を照合するとこのようになります。


昔のパンフレット

今のパンフレット

特別展望台

225m

250m

大展望台2階

125m

150m

大展望台1階

120m

未公開


最近では展望台が25mも高くなっているようなのです。

それでは各展望台の本当の高さを検証してみます。
地上150mの貿易センタービルからタワー中腹を望む写真を元に、
タワーを333ピクセルとして各部の高さを当てはめてみます。


ttower.jpg

ttowerx.jpg

なんと各展望台は現在
の公表値より25m低い
ことがわかります。


そして昔の数値にピタリ
一致しています。















これは一体どういうことでしょうか!?
東京タワーの高さ333mは昔も今もかわりません。
と、いうことは展望台だけ変えなければ都合のわるいことがあったはずです。


東京タワーの特別展望台は高層ビルの建設ラッシュに追われて開放されたといわれます。
当時すでに大展望台は浜松町の貿易センタービルに抜かれ、
池袋のサンシャイン60の展望台は225m(現在はなぜか240m)にも達していました。
特別展望台が225mではアドバンテージがありません。


東京タワーの敷地は芝公園に隣接する高台にあります。
この高台の高さ(20数m)をプラスしたら・・
各展望台の高さは現在の公表通りになります。


つまり展望台の高さは「標高」なのです。

しかし、電波塔としての高さは依然として日本一なので変える必要はありませんし、
333mはあまりに有名で変えることも容易ではないでしょう。
しかし、こうなると東京タワーは358mということになりますね。



【追加】
昔のパンフレット・・入手しました。
特別展望台が、まだ作業台の時代です。


Image2.png




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