Intel固定倍率の謎3 〜BIOSの謎〜

エンデバーPro800L「PC FAN」誌の記事をきっかけに、BBSでにわかに湧き上がった倍率ロック解除の情報。
その数日間を掲載します。


2000年2月19日
torenoさん
雑誌名(Windows関連の最新号)は覚えていないのですが、Windows2000で
CPUをDual装着した場合、PentiumIIIにもかかわらず、なぜか倍率変更ができた旨の記事を読みました。
その記事の中で倍率変更を試したマシンは、
エンデバーPro800Lとかいう機種名だったと思います。
マザーボード名は書かれておりませんでしたので、不明ですが、
チップセットはi820です。
ところで、そもそもi820のCPU DualマザーにCPUを装着した場合、倍率変更が可能になるという情報は有名な話なのでしょうか。


AE86さん
dualcpui820ボード云々の件ですが、
基本的にCPUの倍率は変更できません
CPUの倍率はCPUチップ内で設定されていて外部より制御することは不可能です。
例えば、P3−500で倍率を6倍に設定してもWcpuIdのようなソフトで調べると、FSB100×6になっているのにCPUの動作クロックを見ても500Mhzのままと言うような奇妙なことになっていると思いますよ。
もしそれでも、
本当に変更できていると言うのなら、CPUがEngineeringEditionで、たまたま入手できたとしか思えません。

torenoさん
私もこの可能性については否定できないと思います。
私は編集部の方が、
まさかエンジニアリング・サンプルであることを気づかず、あの記事を書いていたとは思わなかったものですから。
やはり読む側が注意しなければならないということですよね。(ちなみにまだ本件については、誤りと断定した訳ではないです。)
後ほど雑誌名が確認できましたら、お知らせします。


きち
PUではRESET#信号をトリガーにロック回路が動作する仕掛けのようですね。
マザーによって倍率ロックが外れる現象はNetに報告されていましたので、この仕掛けがかなりシビアなタイミングで動作するものなのだと思います。
でも、PVからは倍率ロックが外れた情報は聞きませんので、トラップが変ったのかも知れませんね。
trenoさんの話しも、初期のPUのロックがDUALマザーで外れやすかった情報と重なって、興味を惹かれます。


torenoさん
本件の記事を掲載した雑誌名が確認できましたので、お知らせします。

「PC FAN(ピーシーファン)」2000年3/1号(株)毎日コミュニケーションズ発行という雑誌で、154ページに記述されています。
もともとP3-733(5.5x133)のCPUが一つ搭載されていて、もう一つ追加した場合のテスト結果が書かれています。
もう少し記事をよく読んで見ましたら、H.Oda!さんツールであるWCPUCLKを使って確認されており、
実際に800MHz(133x6)が記録されている写真が掲載されておりました。
これって、ひょっとして本当の話かも知れませんね。


2000年2月20日
torenoさん
追加情報です。なんと、
P3C-DでP3-733(133x5.5)をDualで装着すると、6倍に変更できた方がいるようです。
6倍以外も変更できるそうです。
以下のkikumaruさんという方の「K-Lab なんでも掲示板」に書きこまれておりました。

http://kikumaru.w-w.ne.jp/index.html
#特にURLの無断掲載禁止とは書かれておりませんでしたので、ここに記載させていただきました。
手持ちの雑誌にあるP3C-Dのマザーボード写真と、エプソンダイレクトのホームページ上にあるPro800Lの写真を比べてみましたら、基板の構成がほとんど同じですね。
写真はぼやけて見にくいですが、
よく見ると白いシルク文字で「P3C-D」と書かれているように見えます。
おそらく、P3C-DのOEM版としてASUSが供給しているのでしょう。
つまり、今のところ倍率変更可能なマザーは、ASUSの「P3C-D」に限定されることになります。
他のマザーについては、なんとも言えませんね


torenoさん
この雑誌の記事で使用したCPUが、ES品であったらしい書きこみをCeleron Worldの掲示板で見ました
真相が明らかになるまでは、手を出さない方が良さそうです。
この記事を見て成功された方もいましたが、まさかその人もES品を使っていたのですかね。


きち
PUの頃は、P2B-Dのセカンドスロットの倍率ロックが外れやすいとの情報がありました。
Celeron Worldわたしも行ってみましたが、
試されても出来なかった方がいるようですね。
真偽は!?ですが、たいへん興味深い話題です。


2000年2月21日
torenoさん
こちらに書きこみしてから、kikumaruさんのホームページで成功された方に、使用されたCPUのロットについて少し無理を言って、確認していただきました。
(詳細は、
http://kikumaru.w-w.ne.jp/index.htmlの「K-Lab なんでも掲示板」を参照願います。)
要約しますと
使用した二個のP3-733のうち、一つはリテール品で、もう一つはバルク品とのことです
リテール品はもちろんですが、バルク品の方も正規のSPEC番号になっており、
ESではなかったそうです。
倍率は、6倍、5.5倍、5倍について確認し、いずれも倍率変更できたそうです。(確認方法は不明)
私も試してみたいと思っているのですが、かなり高価な構成なので、もう少し安くなるまで様子見の予定です。
あとは、PC fan編集部にもES品か否かについて問い合わせておりますので、回答待ちです。


AE86さん
噂の倍率変更の話ですが、アキバの友人に話をしてみたところこれは面白いというので協力してくれました。
その結果は
SECC2版700(バルク)と667(リテール)で倍率変更を確認できたとのことでした。
確認方法は、各端子の周波数を周波数カウンターで確認し、
ロジックアナライザで波形タイミングを確認して、確かに変化しているとのことです。
ただし、このタイミングが正常動作時のタイミングかどうかは不明とのことです。
また、FCPGA版の600E、750Eでは、倍率変更できなかったとのことです。


torenoさん
成功した例として、貴重な情報ですよね。
ところで、念のため確認させていただきたいのですが、M/BはやはりASUS P3C-Dを使われたのでしょうか。
差し支えなければ、教えて下さい。
また、変更できたCPUの組み合わせは、700x2 and 667x2ですか、それとも700+667でしょうか。


2000年2月22日
torenoさん
CPUの倍率変更に成功された方の情報をもとに、倍率変更可能となる条件を整理してみました。
------------------------------------------------------
CPU Dual装着で倍率変更可能」という事象が、現時点で確認されているマシン環境は、以下の条件が一致しています。

(1)M/B: ASUS P3C-D or P3C-D(OEM版)であること(必須)
<補足>P3C-DのOEM版が採用されているエンデバーPro800Lで倍率変更可能事象確認(PC fan 2000/3/1号の記事)


(2)CPU: SECC2版Coppermineであること(必須?)
<補足>現時点で倍率変更できたとネット上に報告があったものは、P3-733(SECC2)、P3-700(SECC2)、P3-667(SECC2)です。
FC-PGA版の600E,750Eは、変更不可の報告あり。
    
(3)
CPUはDual装着であること(必須)
<補足>CPUを一つだけ装着しても、倍率変更不可とのこと。


<成功例>
・PC fan 2000/3/1号に倍率変更可能の記事あり。
 (
http://www.pc.mycom.co.jp/pcfan/20000301/usr/ep80l/
・KIKUMARUさんの「K-Labなんでも掲示板」に、成功例の報告あり。
 (
http://kikumaru.w-w.ne.jp/index.html
・きちさんの伝説の伝言板(ここですね)に、成功例の報告あり。
 (
http://www2.justnet.ne.jp/~kiti/
------------------------------------------------------
AE86さんへの質問の回答を待たずに、少し先走った整理になっています。
AE86さんの回答によっては、内容の変更もあり得ますので、予めご了承ください。
あと今回整理した条件は、必ず成功することを保証するものではありません。
あくまでも参考情報として見てください。


きち
倍率ロックのトラップがデュアルがらみの信号に関係してるのかも知れませんね。
以前の一部のマザーでロックが外れた時以上に、手応えがありそうです。


2000年2月23日
torenoさん
ちょっと残念なお知らせです。
例のCPU倍率変更可能な記事を掲載されたPC fan編集部の方に対して、使用していたCPUがESであったかどうかについて問い合わせしておりました。
その回答が、本日3時頃に届いておりました。
結論から言いますと、
2つのCPUのうち1つがなんとES品であったことが判明したそうです。
私の問い合わせをきっかけと、あとネット上でも成功例があがっていることから、念のためES品でないCPU(P3-667 SL3KW 40週)を2つ入手し、再検証したそうです。
しかし
結局、倍率変更できなかったそうです。
2つのうち1つだけES品を使った場合、WCPUIDで確認すると、ES品の方だけが倍率変更できた表示となり、もう一方は倍率変更できていない表示となったそうです。
というわけで、次号に訂正のレポートを掲載するとのことです。
一つの成功例が消えてしまった今、
残りの成功例はどう解釈すればよいのか悩ましいところですね。

きち
う〜ん。またしても鉄のカーテンか?・・
ちなみに、ESはどちらのCPUだったのでしょうか!?
記事からすると、デュアルにしたら倍率が変えられたとあるので、セカンド側でしょうか!?


torenoさん
PC fan編集部の方からの返事のメールの中では、セカンド(後から追加した)のCPUがES品であったと書かれておりました。
つまり、Pro800Lにはじめから装着されていた方は、ES品ではなかったとのことです。
後から追加したCPUは、編集部にあったショップブランドの評価機パソコンに装着されていたものを使いまわしたらしいですが、それがES品だったとのことです。
#返事のメールは、とても誠意のある内容であったことを付記しておきます。


きち
セカンドでしたら、話は合っていますね。
ということは、デュアルで倍率ロックが外れたという報告はセカンドがESである可能性が高い!?


2000年2月24日
torenoさん
今見てみましたら、以下のPC fan記事の終わりに、CPUがESであった旨の(注)が追記になっておりますね。

http://www.pc.mycom.co.jp/pcfan/20000301/usr/ep80l/

AE86さん
先日のカキコの友人が追試レポートを送ってくれたので取次ぎします。
------------------------------------------------------
1、
とにかく各部のタイミングが変だ

  1−1、FSBに依存する回路のタイミング(PCIのクロック等)は、
      正常状態、倍率変更時ともFSBに見合ったタイミングで変化無し。


  1−2 例えばP3−600でFSB100×6と倍率変更して100×6とした場合のパルスの幅が違っているが、
      タイミング的(パルスの周期)は6×100のタイミングになっている。


  1−3 ロジアナで観測していると動作が安定しているようで、たまに何かの拍子でCPUのデフォルト状態の
      タイミングに戻ることがある
が持続時間も短い。特にCPUの負荷が重くなった時になるみたいだ。

  1−4 倍率変更できたときは、必ず両方のCPUで変更できる
------------------------------------------------------
使用したCPUは、正規ルートのものらしいですが、ES品を見たことが無い為ES品ではないと100%言きれないそうです。
ただし、シングルのマザーでは倍率変更不可だったそうです。
OS:NT4+SP5でVCで作った単純な繰りかえしの加減算のプログラム(もちろんメモリー上で)を走らせ、測定したらしいです。
ただし、基板上のラインでハイインピーダンス(メモリー周り等)のところは、正確な測定はできていなし、波形の観測は高速なオシロ&FETプローブが用意できなかったので測定できなっかたし、長い測定時間の内の周期的な波形が出力された時のみでレポートしています。
との事でした。私は、皆さんの総合的な情報から判断したいと思います。


2000年2月25日
torenoさん
(1)マザーボードは何を使って実験されたのですか。
(2)P3-600を100x6に倍率変更されたということは、使用されたCPUは600EB(133x4.5)ということですか。
(3)ロジアナがどのようなものか詳しく知らないのですが、wcpuid等も使って動作クロック・FSBの確認もされたのでしょうか。
  (ご存知と思いますが、wcpuidは Dual CPUのクロック測定に対応しています。)
(4)SECC版のES品の場合、CPUのプラスチックケース側面のロットナンバー・S-SPEC(例 SL3H6など)が刻印されているところに、”ES”の文字が追記されております。FC-PGA版の場合も、ロットナンバー等が刻印されているところに”ES”の文字が追記されております。もし可能でしたら、友人の方に確認をお願いしていただけないでしょうか。


AE86さん
(1)噂のP3C−Dです。
(2)済みません、例えでカキコしていました。
   正確には
700のCPUで133×5とnormal667との比較です。
   その他の周波数は近似値での動作確認になっています。ですから、CPUは前回カキコのとおりです。
(3)wcpuidでの確認もしております(確かに変化しているとのこと)。
   wcpuidを疑うわけではないですが、ロジアナで測定したのは、ソフトウェアによる測定ではなく、
   ハードウェアにより外部から純粋な電気信号の周期(色々な回路の周波数)を測定してみたかったので
   私が友人に頼んだしだいです。
   ロジアナについては、月刊「トランジスタ技術」(CQ出版社)の測定機メーカーの
   広告や記事をみれば、どのようなものかイメージが湧いてくると思いますよ。
   また現物を見るには、秋葉、万世橋近くの東洋計測器あたりでご覧になれます。
(4)メールで問い合わせ中です。


AE86さん
私の友人よりCPUの件回答がありました。ESのマークはないようですが、
M/Bにはロット番号(?)末尾にESの記号がついているとか、追加情報としてBiosRev1007をアップデートしたところ倍率変更ができなくなったそうです。
アップデートまでは、
0倍ー99倍まで設定項目がでていたそうです。
もちろん、法外な設定のときは、そくBIOSハングで、BK電池そばのSWでリセットしないと再起動不可だったらしいです。


きち
P3C-D のBios(ES版?)をFirst ReleaseのRev1007に替えたら倍率ロック!倍率ロックのカギはBiosに有りですね!
アップデート前のBiosはバックアップされているのか非常に気になりますね(^^;;;
PC fanの記事注釈が入りましたね・・でも、AE86さんの情報から考えると、ホントに変更できていた可能性もありますね。
ES版Bios・・一連の話は、ここに収束されるカモですね(^^;


AE86さん
HDBENCHを友人が取っていたことを思い出しRev1007バージョンアップ前のデータを見てもらったところ次のことが判明しました。


WCPUIDで倍率変更してもHDBENCHはCPUのデフォルトのまま、つまり700のCPUで2.5×100、7×100の設定をWCPUIDで確認した上でHDBENCHを取ったところCPUの周波数はDUAL700のままである。
また全項目のベンチマーク値は6%しか変化しなかった。
667の時も同様で3×133、4.5×133の設定をWCPUIDで確認した上でHDBENCHを取ったところCPUの周波数はDUAL667のままである。
また全項目のベンチマーク値は4%しか変化しなかった。
 
私なりに整理してみると
1 
テストしたP3C−D、M/Bの様子がおかしい
 (倍率設定が0倍ー99倍まで画面に現れるなんてとても正常とは思えない)


2 CPUはES品ではない

3 HDBENCHのベンチマーク値が250の時と700の時が6%以内の相違でしかない事、
  CPUのIDが700を出力している、などの事から700時のベンチマーク値であると思われる。
  667も同様である。


4、マザーボード上の電気的信号の観察という実験は失敗であったが、
  倍率変更成功時(?)に
マザーボード内の電気的信号の変化は確実にあった

5、以上の結果からWCPUIDまたは、HDBENCHのどちらかがM/Bのバグまたは、何らかのトリックに引っかかっている。
  しかし、今までの状況から、やはり・・・・


torenoさんもう1つの成功例のかたに何とかベンチマークをとってもらえないでしょうか?
それから、きちさん、残念ながら旧BIOS(バージョン未確認)を元に戻したところ、BIOSハングだそうです。
原因不明で仕方なくRev1007で運用となり、これ以上のレポートは困難とのこと。



torenoさん
どうやらP3C-Dの元のBIOSに今回の倍率変更の謎が隠されているようですね。
AE86さんがおっしゃるように、単にBIOSのバグによってあたかも倍率変更できているようにwcpuid等で見えているだけかもしれませんね。
私も先日ES品の確認について、成功された方にかなり無理を言ってお願いしたばかりでしたので、さらにお願いすることはとても気が引けるのですが、AE86さんの熱意にこたえてなんとかお願いしてみようと思います。


2000年2月26日
AE86さん
ところで話題のi820ですがASUSにかぎらず、M/Bに問題の有るものがちょこちょこあるみたいですね。
今回の件がらみでtorenoさんに紹介してもらったkikumaruのBBSを調べていて気づいたのですが、
P3C−Eだったと思いますがBIOSのバグが報告されているみたいです。
i820の発表間際のどたばた騒ぎの影響でしょうか。


2000年2月27日
torenoさん
KIKUMARUさんの掲示板にP3C-Dによる倍率変更成功例を報告された方(F-22さんという方です)にHDBENCHの件は、お願いしておきました。
当該のマシンは仕事用らしくて、現在連続計算実行中のため、すぐにHDBENCHを試すことが出来ないので、もう少し時間が
ほしいとの事です。
ですので、しばらく待ちましょう。
F-22さんの場合も、
BIOSをアップデート(1020βだそうです)したところ、倍率変更できなくなったそうです。
やはりBIOSのバグで倍率変更できているように見えただけか、または本当に倍率変更できてしまう現象をASUSが確認して修正してしまったかのいずれかでしょう。
(後者であれば嬉しいですが、おそらく今までの経緯から推測すると前者の可能性が高そうですね。)


2000年3月3日
torenoさん
とうとうF-22さんよりお願いしておりました倍率変更時のHDBENCH実行状況の結果をいただきました。
CPU倍率変更については少し諦めかけておりましたが、とても嬉しい結果です。


KIKUMARUさんの掲示板で返事をいただいておりましたので、F-22さんの書き込みを以下に引用させていただきます。

-------------引用部分(開始)---------------
一応、やってみました。

Biosを戻したらやはり倍率は変更出来るようです。
結果はHDDベンチ Ver3.22では、
一応733時よりそれ相応に速くなっていますので見せかけ上だけでないようです。
結果に関してはここの掲示板にあげていい物かどうか分からないので、ここでは控えさせていただきます。
-------------引用部分(終了)---------------


以上のように、倍率変更の鍵は、やはりP3C-Dの初期BIOSにあるのは間違いなさそうですね。
しかも以前のwcpuidの結果だけでなく、HDBENCHで倍率変更相応のスコアが出たということは、
本当に倍率変更できていると判断しても良いのではないでしょうか。(この事象を信じるかどうかは、あとは自己判断ですね。)


P3C-Dの初期BIOSは、バックアップをとっておいた方が良いですね。
ひょっとすると、現在発売されているP3C-Dは、すでにBIOSがアップデート版が採用されている可能性は高いでしょうね。
P3C-DのBIOSのバージョンが確かめられると良いのですが、M/Bのリビジョン等で初期物かどうか判断する方法をご存知の方が
おられましたら、ご教示いただけると有難いです。


2000年3月4日
HIRO(^^)_.oo さん
倍率変更可能コードの洗い出しについて、いろいろと想像を書いてみました。
ま、話半分に聞いておいて下さい(笑)


・BIOSのリビジョンによって倍率設定可能。
  →820チップセットへの
初期設定時に決定されていると思われる。

・このリビジョンではCPU倍率が1〜99まで選択可能。
  →最初から倍率変更可能とする機能を意図して作られたと想像される。


・同じBIOSでシングルの時には不可でデュアルの時にのみ可能。
  →BIOSから発行される820チップセットへの初期設定命令の中で
デュアルの場合にのみ有効となる命令により起きている
  (初期設定時にBIOSレベルではDUALであることを知っているはずなので、実行される命令は異なると考えられるが)


・820シングルマザー用BIOSとデュアルマザー用BIOSのコード比較により、デュアル特有の命令を特定する。

・同種チップセットへの初期設定命令はBIOSやマザーが異なったとしても、ほぼ同じコードにより実行されているはず。
  →820チップセットDUALマザー用のBIOSを複数比較すれば同一の初期設定コードを洗い出せる可能性は0ではない。
  →もし同一コードを洗い出すことができ、なおかつ倍率変更可能なリビジョンとの違いを見つけ出すことができれば
   (多くても2,3W程度と予想)、
他のBIOSにおいても倍率変更可能なものに変更できるはず

PS.自分で言っててなんですが、見つけるのは まぁ無理でしょうね(^^;;

きち
逆アセンブルしてソースコードを目で追って当たりをつけ、バイナリコードにパッチ・・
後は推理と勘と根気ですね。

2000年3月17日
torenoさん
Pen3のDual装着で倍率変更ができたという記事に関する訂正のレポートが予告通り、
PC fan 4/1号に掲載されておりました。興味のある方は、以下を参照してみて下さい。

http://www.pc.mycom.co.jp/pcfan/20000401/usr/ep80l/

訂正レポートの中では、エンデバーPro800L自体も評価用のため、
エプソンダイレクトによると倍率変更可能なBIOSが搭載されていたように書かれております。
ということは、P3C-Dの市販品にはASUSのミス?で倍率変更可能なBIOSが搭載されていた
可能性もあり得ますね。


CPU自体が倍率変更できるかどうかは別として、きっとP3C-D用のBIOSはそもそも見かけ上も
倍率変更できない仕様のはずということではないかと思います。


最近店頭におかれているBIOSは、どのバージョンのものか知りませんが、
ひょっとすると既に倍率変更不可能なバージョンに置き換えられているかもしれませんね。
ASUSのホームページ上にアップされている最新BIOSは、倍率変更の項目がLockedになっているそうですし。



「PC FAN」誌の記事は、CPUがES版であったことで終息したかに見えます。
しかし、
ES版でないCPUでも倍率ロック解除が報告されています。もう一つの可能性・・BIOS
マザーボードメーカーは、ロック解除の方法を知っているのでしょうか!?

・・問題のBiosを持ってる方、連絡ください〜

torenoさん、AE86さん初め、各BBSで情報を提供してくださった方々に感謝(^^

この情報が正しい事は保証できません。
わたしも、情報を下さった方々も一切の責任を負わないものとさせて頂きます。



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