xeon 533《2002.12.29》

Dual Hyper-Threading & 2CH DDR266は何をもたらすのか!?


Pen4-533の移行にもマザー交換やPC1066 RDRAMの導入が・・と考えると、
xeonの方がCP高いかナ?なんて思ったりしましてE7505マザーを探し回りました(^^;



《マザーボード》

マザーはFSB133強制設定ジャンパがあること(後々遊べそうなので)と、
サウンドオンボード(PCIスロットが少ないので)に惹かれてIWill DP-533にしました。


箱を空けてびっくり。フルサイズATXはでかいです。
ウチのケースに入るのか・・う〜ん?!と、例によって買った後に心配・・(^^;


左上P4T-E、右上BX6-SEと比較。
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3枚を重ねてみると・・マジでケースを選びます。
dp53302.jpg

付属品はこんな感じです。
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2口のコネクタはIEEE1394です。黒い部品はリテンションキット。
日本語簡易マニュアルも付属していました。


コネクタ類はこんな感じです。
dp53304.jpg

シリアルの隣は光デジタルリンク。
USBは初めから4ポート実装。その隣は1GbitLANコネクタ。
赤外線リンクはボード上にありますが、MIDIコネクタはどこにもありません(^^;


《xeon 2.4BGHz》
604ピンのバルクです。


dp53309.jpg

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《組み立て》
マザー自体はxeonケース対応のデザインなので、専用ケースを使う場合は問題ないのですが、
一般のケースを使う場合はリテンションキットの取り付け方法が異なるバージョンが存在します。


マザーのCPU背面にICチップが実装されているため初期の出荷分では、
バックプレートがぶつかってうまく付けられなかったようです。
ウチのボードはナットで直に留めるようになってましたが、
最近の出荷分は改良されたバックプレートが付属してるようです。


dp53305.jpg


マニュアルでは電源は470W以上必須と書かれてます。
ウチのABLCOM SP401-RA12Vは400Wですが、
質実剛健な作りだしATX8ピンも付いてるしOKOK・・
と思っていたら、主コネクタのピン数が足りないではないですか〜!


・・DP-533はATX24ピンコネクタだったのです。
4ピン足りないけど、まいっか・・という感じでセットしました(^^;


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ヒートシンク

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CPUがバルクなので、xeon用ヒートシンクを別途購入。これは凝った作りです。
銅ベースに溝が切られ、メッキされたナゾの超合金フィンが嵌め込まれています。
放熱効果は非常に高いようです。
リテンションキットはクーラー両端を板バネで留める423 Pen4と同じ方法です。


空冷にはこんなアイテムを使用。
拡張スロットにねじ留めするファンステーに、12Cm 2000rpmの静音ファンを装着。


dp53313.jpg

・使用前
dp53314.jpg

・使用後
dp53315.jpg

このステー「用途は自由自在」と謳ってますが、xeon専用とも思えるほどぴったりです(^^;
この状態でCPU温度はMAX38℃をキープしています。


《予定外の・・》

xeonを選択した目的は「使い込んで重くなったシステムをそのまま快適に使いたい」だったので、
迷わず使用中のWinXPを継承して修復インストールでセットアップしたのですが、これが大変なことに・・
ハングアップとファイル破壊を繰り返し、ファイルが大量に消えてしまいました。
しかたがないので、CドライブをNTFSにフォーマットしてクリーンインストールしたらしっかり安定。
Dualシステムに移行する場合はクリーンインストールは必須のようですネ(^^;


しばらく使っていると、日に1〜2回の確率で「ディスプレイデバイスの障害」が発生することがわかりました。
現象はマウスカーソルがフリーズした後に「ピポ」っと鳴ってハングしたり、VGAモードになったりします。
豆小太郎さんより「同じ事象でFastWriteを切って安定した」との情報をいただきました。
Redeon9700との相性問題があるようです。


予定外(?)と言えば、FSB533版を使ったため全くOCできません。
xeonは最低12倍から定格倍率までは自由に設定できますが、定格以上にはできません。
以前のようにBFピンをいじって・・などと思ってもデーターシートには記述も無く・・
というわけで・・アソベナイ(^^;


《Hyper-Threadingの効果は!?》

環境

xeon 2.4BGHz(133x18) x 2
IWill DP-533
2CH DDR266 CL2 1GB
Windows XP Professional
RADEON 9700PRO
DirectX9.0


・SuperPI (104万桁)

Hyper-Threading有効/無効の状態で、
シングルで実行、2つ同時実行、4つ同時実行した場合の合計計算時間です。


CPU利用率グラフの状況(上段:HT 下段:nonHT)

シングル
1ta.gif

2つ同時
2t.gif

4つ同時
4t.gif

1d.gif

4d.gif

4d.gif


pisum.gif

Hyper-Threading有効の場合に実行時間が安定しているのがわかります。
無効の場合は初めに起動したものがかなり速く、その後の3つが同じように遅いという傾向があります。


これを平均計算時間に直すと・・
piav.gif

Hyper-Threading有効の場合、4つ同時実行(103秒)の計算時間がシングル(61秒)の二倍より速くなっています。
これがHyper-Threadingの効果ですね。
2つ同時実行がシングルよりわずかに遅くなっているのはI/O周りで資源の共有があるためでしょう。


・Shade (Nyuruベンチ)

nyuru.jpg

Hyper-Threading有効/無効の状態で、
シングルで実行、2つ同時実行、4つ同時実行した場合の合計計算時間です。


shsum.gif

Hyper-Threadingの効果はSuperPIよりずっと小さくなっています。
Shadeのアルゴリズムや大量のメモリアクセスなどが原因なのか、
複雑な処理ほど効果が薄くなるのでしょうか!?


平均時間では・・
shav.gif

この結果は面白いです。
Dualのオーバーヘッドはほとんど無く、Hyper-Threadingオフの状態でも、
4つ同時実行の結果がシングルの2倍よりも速いのです。こんなことがあるのでしょうか(^^;
そもそもシングルで実行した時に資源を有効に使えていない・・ということでしょうか。


・TMPGEnc (4分52秒MPEG1エンコード)

4m52s1gb.jpg

Hyper-Threading有効/無効の状態で、
シングルスレッドで実行、マルチスレッドで実行した場合の合計計算時間です。


tmpe.gif

シングルスレッドと、マルチスレッドでは僅かに差がありますが、
Hyper-Threadingの効果は出ていません。
マルチスレッドの実行中もCPU使用率にかなり余裕があることから、
I/Oネックとも考えられますが、アルゴリズムよるものとも考えられます。


《2CH DDR266の効果は!?》

・Sandra2003(Memory Bandwidth Benchmark)

まずは計測(^^;

sandram.gif

2CHでは1CHの1.54倍という結果です。
当然(?)ですが、2CH DDR266は2CH RDRAM PC800を凌いでいます。


このメモリバンドがアプリケーションでどう効いてくるのか、
わりとメモリ性能の影響が出やすいベンチで計測・・


・SuperPI (104万桁)
pim.gif
1CHと2CHの差は9.3%。


・3DMark2001SE
3dmark.gif
1CHと2CHの差は4.2%。


・FINAL FANTASY XI ベンチ
ff.gif
1CHと2CHの差は4.7%。

いくぶん差はありますが、メリットはシングルスレッドのベンチでは出にくいようです。

《3Dアクセラレーションは加速しない》

やはりというか、3DアクセラレーションにはDual CPUの恩恵がありません。
グラフィックボードに依存した処理では、完全に時分割になってしまいます。


D3D HALを使用したプログラムをWindowモードで実行。

d3d.jpg

CPU利用率グラフの状況

シングル
1d3d.gif

2つ同時
2d3d.gif

4つ同時
4d3d.gif


2つ同時実行以上はほとんど負荷が変わりません。
しかし、シングル実行でも4スレッド使っているのは面白いところです。


同時実行時のフレームレートの変化。
d3dsum.gif

Dualではシングルの半分以下の結果です。
同時実行数の増加に伴いフレームレートが落ちていますが、
4つ同時実行では合計しても3/4に届きません。
オーバーヘッドが急激に増加するようです。


《とはいえ^^;

Hyper-Threadingは均等なタスクの割り当てに役立ち、
D3Dでもブラウザでも、なにげに4スレッドが使われています。
広いメモリバンドを有効に使って効率よく処理が出来ている感じです(^^




kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/