超高効率ヒートパイプクーラぶんぶんさん作)《02.11.4》

ヒートパイプの達人、ぶんぶんさんの技術とアイデア満載。
空前の高効率クーラの紹介!


《すごいヤツがやってきた》

ぶんぶんさんから、二つのヒートパイプクーラを頂きました。
箱を開けてみてびっくり!そこには数え切れないほどの銅版が高密度に配置されていました。


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左は23mmの極太銅ヒートパイプに9x8Cmの銅版が64枚。
放熱面積は72x64x2=9216平方センチ、約1平方メートル!(^^;
各銅版は4箇所のハンダの柱で支えられています。
ガス封入部は漏れ対策で二重にカシメられ、ハンダで封印されています。


右は10mmの銅ヒートパイプに6x6Cmの厚手の銅版21枚と、
その間に薄い銅版4枚をサンドイッチした構造。
一箇所だけ5枚になっているので、フィンの数は21+4x20+1=102枚です。
放熱面積は36x102x2=7344平方センチになります。


どちらもすごいですね〜(^^;;


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左のCPU接触部分は3mm厚銅版です。
この板とCPUソケットの爪にインシュロックタイで固定します。
高さは14Cmです。幅に余裕のあるケースならだいたいOKでしょう。


右はこの部分に32mmの極太銅パイプの上下を2mmの銅板でサンドイッチしたバッファが設けられ、
上部からフィードバックされたパイプにより、冷えたガスが循環するようになっています。
固定方法は、アルミ板とCPUソケットをインシュロックタイで締め付けます。
タワークーラーと呼べそうな外見通り高さが17Cmあるのでケースは選びます。



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ヒートシンク部の拡大。両者の特徴に注目です。


bunbun4.jpg

ファンは左が8Cm1発、右が6Cm2発です。
風量的には同等でしょう。



《使ってみよう!》

ではでは使ってみましょう!
このクーラをインシュロックタイで固定するにはソケットAか370に限られます。
ウチのソケット370はCeleron-1.3で、さほど放熱が難しい環境ではありません。
本当はオーバークロック状態のAthlonで比較したいところです・・
今回は仮止め状態でPen4マザーに載せてみました。


まずはPen4付属クーラと記念撮影。右奥は仮組状態のP4T-Eです。

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付属クーラとは、大きさも違いますが放熱面積は比べようもありません。


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こんな感じです。

さて、動かしてみましたが・・??CPU温度がほとんど上昇しません。
・・P4T-EのBIOS読みは異常に温度が低いようです。
固定方法も完全ではないので正しい評価ができそうもありません。
と言うわけで、性能評価はソケットAを入手してからにします(^^;;


今回の仮組で印象に残ったのは、やはり放熱効率の高さです。

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8Cmファンには0.25Aクラスと、超ハイパワーの1.35Aデルタファンを使い分けてみましたが、
意外にも性能差が出ませんでした。
6Cm2発の方も同様に6800rpmのデルタファンでも変化がみられません。
これは今まで体験したことの無いことです。


効率が極めて高く、一般的なファンで性能を出し切るということでしょうか。
それならば、低速ファンで高性能と静音が両立できるかも知れません。


次回(?)性能検証編ではこの辺りも詳しく確認してみます(^^

ぶんぶんさんのホームページではヒートパイプの作成方法など詳しく解説されています(^^
http://fish.miracle.ne.jp/y-sono/


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/