GeForce7950GX2《06.09.09》

1スロットでSLI GeForce7950GX2の実力を試す。


さてさて、GeForce7950GX2はウチではGeForce4 Ti 4600依頼の久々のnVIDIAになります。

【ふむふむの点】
DELL 3007WFPのノイズ問題はありません。
気が付くとNVIDIAデモがずいぶん増えました。

ちなみにATIデモのRachel(アップの女性がしゃべる)と、
pipe Dream(玉が楽器を演奏)が動きました。
pipe Dreamは好きなので、なんか得した感じです(^^;


【あれれの点】
Shade 8のお試し版が動きませんね。OpenGL絡みの問題かなぁ・・
昔の3Dソフトもいろいろ動かなくなりました。NBENCH1、2、SLBENCH、SEGAのゲームetc。
あと、なんか日本語ドライバのツールが不安定・・


《ビュー》
ヒートシンクもファンもちっちゃいです。
Image2.jpg

上部にクアッドSLI用の端子。
Image3.jpg

DVI端子は二つ。シングルGPUモードではマルチディスプレイに対応しますが、
マルチGUPモードではセカンダリの信号が切れます。
Image6.jpg

クーラーは同じものが二機。
Image1.jpg

ブリキを手で曲げたような不揃いのヒートシンクがちょっと痛(^^;
Image7.jpg

P1000401.jpg


《オーバークロック耐性》
CoolBitsでOCタグを追加すると、デフォルトのクロックが表示されます。
Manual overclockingにチェックを入れるとスライドバーが変更できるようになりますが、
変更内容はTestChangesでチェックして許可されないと設定されません。
c-org.png

運良く?ウチの板は、コアが600MHz、メモリが800MHzでも通りました。
約2割のアップで、シングルGPUとしても7900GTXに迫る性能です!
c-co.png

ちなみに、Detect Optimal Frequenciesをクリックしてシステムで自動設定してみると、
コアが595MHz、メモリが795MHz程度までアップしたので、そもそもマージンは高いようです。

これ以上はTestChangesでダメと言われてしまうので、PowerStoripでクロックアップしてみたところ、
3DMarkでゴミが出るなど、実用的にもTestChangeが通る上限が限界のようです。
フリーズの限界は、コア660MHz、メモリ900MHz辺りでした。

GeForce7950GX2のGPUは、おそらくGeForce7900GTXと同じものでしょう。
しかし、7900GTXに対しコアクロック、メモリクロックとも低く設定されています。

これは、クアッドSLIを想定した消費電力と、熱問題によるものだと考えられます。

特に放熱に関しては、2枚のGPUが2スロットにひしめく7950GX2は、
クーラーだけで1スロットを占有させている7900GTXと比較すると明らかに不利なハズです。

ヒートシンクの熱がこもらないように、なんらかの熱対策を講じたい・・と思い、
吸気ファンを取り付けることにしました。

【取り付け前】
画像下方左に二つ並んでいるのが、ヒートシンクの排気口。
結構カードの長さがあるので、HDDとの干渉に注意です(ウチではHDDの取り付け位置を変えました)
P1000569.jpg

【取り付け後】
排気口の真上に拡張スロット用ステイで8センチファンを設置。
P1000466.jpg

【横から見ると】
こんな感じです。
P1000469.jpg

実は、この対策がどれだけ効果があるのか検証していないのですが、かなりの熱風が吹き出します。
とりあえずはコア600MHz、メモリ800MHzでも安定して動作してます(^^;

《3Dベンチマーク》
ベンチマークはSLIの効果が無いと分かっているものはやっていません。
(FFベンチや、NBENCH、ガンダムベンチなどCPUネックのベンチは全く効果がありません)

環境(・ω・;)

OS

WindowsXP Professional SP2

マザーボード

ASUS P5W DH Deluxe

CPU

Core2Duo E6600@3.5GHz

メモリ CORSAIR CM2X1024-6400 x 2
タイミング

グラフィック

WinFast PX7950GX2TDH
  ノーマル      コア500/メモリ600
  オーバークロック コア600/メモリ800

電源

ENERMAX EG651P-VE FM(24P) 550W


3DMarakシリーズはnVIDIAEがチューニングしたSLIプロファイルを使用。
この世代ではSLI(マルチGPU)の効果が歴然としています。

3DMark06
3DMark06では、定格のシングルGPUとオーバークロックのマルチGPUで約2倍の性能差。
3dmark06.png

3DMark05
3dmark05.png

3DMark03
3dmark03.png
3DMark01SE
この世代に遡ると、興味深い変化が見られます。
シングルではまだまだグラフィックネックの傾向ですが、マルチGPUではそろそろ頭打ちです。
フレームレートのソフトなリミットなのか、CPUネックなのか・・
3dmark01se.png
AquaMark3

トータル
CPU性能は変わらないので、トータルでは性能差が詰まって見えます。
aqua-total.png

GFX
このベンチは3DMark01SEと3DMark03の中間的な結果でした。
GPUでの向上は限界が近いのかも知れません。
aqua-gfs.png

普段はデュアルモニターで使うため、シングルGPUで使ってますが、
シングルではオーバークロックで頑張っても定格のマルチGPUには追いつけませんね(^^;
で、ここぞ(?)というときには、爆速モードに切り替えられる魅力は大きいです。

で、さらにここぞ(??)というときには、クアッドSLI!!
・・でも、性能が発揮できるのは、次世代CPUっぽいけど。




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