DTLA インターフェース比較《00.8.22》

最高速クラスHDD、IBM-DTLA307075(7200prm/75GB)
インターフェースによってその性能はどのように変化するのか・・


《プロローグ》

今年7月、高速大容量HDDを探していたところDTLA307075が良いとの情報があり入手。
さっそくSOYO SY-6BA+IV内蔵のATA66インターフェースに接続してHDBENCHを取ったところ、
驚くべき結果が得られました。


HD.gif

それまで快適に使っていたDTTAとは桁違いの速度を示すばかりか、同じ7200prmの371010の
ストライピングに2倍の差を付けた
のです。興奮してあちこちのBBSにカキコしてしまいました(^^;

すると、更に欲が出てATA100ではどうなんだろうと思い始めました。
きっかけは
ATA66で1MBのwriteが60MB/Sを越えたからです。
キャッシュに収まるデータでは、ATA66でもインターフェースがネックになっているのかも知れません。
そこで、PromiseのUltra100を入手、インターフェースの違いによる性能差を検証しました。


《インターフェース》

環境:SOYO SY-6BA+IV&P3-700@933&256MB2-2-2-F

PIO

440BX内蔵IDEのDMAを使わないケース(Win98のデフォルト

ATA33(UDMA3)

440BX内蔵IDEのDMAを使うケース
33-DMA.gif

ATA66(UDMA4)

SY-6BA+IV内蔵HighPoint HPT366

ATA100(UDMA5)

Promise Ultra100


《HDBENCH2.61》

DTLA261A.gif

readでは、テストファイルサイズが大きくなるほど速く、writeでは逆に小さくなるほど速くなります。
writeでは内蔵キャッシュの効果が大きいようです。

Win98標準のPIOモードでは全く性能が出ていません
これはちょっと意外でした。CPUに転送を依存するこのモードでは、高速なCPUでDMAを凌ぐのでは?
という思いもあったからです。しかし、CPUがいくら高速でも、10MB/Sを越えることは出来ないようです。


ATA33は完全に頭打ちです。33MB/Sの規格であるはずが、30MB/Sに届きません。
writeでは20MB/Sそこそこです。これを見ると、
規格の2/3を越える性能は難しいようです。
ATA66なら44MB/S、ATA100なら66MB/Sが目安になるかも。


さて、ATA66と100の対決もまた予想外でした。ATA66では5MB以下のwriteが大きく伸びているのですが、
ATA100では40MB/Sをちょっと越えた辺りで頭打ちになっています。
このベンチとの相性かも知れませんが、一番期待したキャッシュの効果の高い5MB以下が頭打ちでは、
ATA100にする意味がありません。


DTLA261B.gif

スコア累積バーでも、小ファイルで高スコアを出したATA66が最速の結果です。
ただ、
実際は全く同じ性能と考えてよいと思います。

《HDBENCH3.22》

DTLA322A.gif

このベンチではcopyのスコアを見ることができます。
copyの傾向は、ほぼwriteとイコールのようです。

PIOの結果が変ですが、このベンチとの相性かも知れません。

ATA66でインターフェースの限界に達する60MB/Sをマークする小ファイルテストが、
ATA100ではやはり頭打ち
なのが残念・・

DTLA322B.gif

《結論》

この結果からDTLAの性能は、ATA66で出しきると見てよさそうです。
ATA100にしてもプラスアルファのパフォーマンスは得られません。


ATA33ではもったいない。ATA66インターフェースを入手したいところです。
PIOはPCIオーバークロック時も安定しますが、これ見ると
使っちゃいけませんね(^^;


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/