DELL 3007WFPデュアルモニター《2006.3.4》
RadeonX1600で30インチデュアルモニターを試す


箱もモニターもデカ( ̄□ ̄;)!!
初めからDVIケーブルが本体のDVI端子に接続されています。

3007wfp01.jpg

<グラフィックカードの選択>
DELL 3007WFPの最適解像度は2560x1600のため、DVI DUAL-LINK対応のグラフィックカードが必要です。


DVIでは伝送速度の上限を1リンクあたり165MPixel/Sと規定しているため、モニターに表示できる最大解像度はリフレッシュレート60Hzで60分の1の2750000Pixel、DUAL-LINKで2倍の5500000Pixelまでとなります。

リフレッシュレート60Hzでの対応範囲。

画面 解像度Pixel Single
2750000Pixel
Dual
5500000Pixel
WQXGA 2560x1600 = 4096000Pixel ×
QXGA 2048x1536 = 3145728Pixel ×
WUXGA 1920x1200 = 2304000Pixel
UXGA 1600x1200 = 1920000Pixel
SXGA 1280x1024 = 1310720Pixel

ちなみに、DUAL-LINKならまだ余裕があるので、もうちょい高い解像度まで行けますね。

選択の段階になると、迷うほど選択肢がないことが分かりました。ウチのPCはAGPなので、PCIエクスプレスからDUAL-LINK対応されたGeForce系は無し、クアドロやパフェリアなども特殊、Radeon9600にもMAC/PC両対応でDUAL-LINKを持つものがありますが、値段と世代を考えるとスルー・・となると、RadeonのXシリーズでAGP版が出ているX1300か、X1600しかありません。

結局、3D性能もそこそこ欲しいので、XIAi X1600PRO-DVD256AGPを選択しました。

<XIAi X1600PRO-DVD256AGP>
箱に書いてあるスペックです。

3007wfp02.png

一番下の最大解像度には2048x1536@85Hzと書かれています。@85Hzとあるので、2048x1536x85=267386880Pixel/Sとなり、60Hzの2560x1600x60=245760000以上の帯域を持つことを意味しており、2560x1600@60Hzが可能ということになります。

AGP版にはめずらしい?DUAL DVI端子です。(D-SUB変換ソケットが2個付いてました)
クーラは銅製。右上には、4ピンの電源補助入力ソケットが隠れています。

3007wfp03.jpg

裏返してみると、クーラは二点支持の板バネで支えられています。
3007wfp04.jpg

クロックマージンは結構大きく、コアが26%、メモリが15%のアップに耐えました。

3DMARK06(Xeon2.4GHz メモリ2GB)
デフォルト(コア500HMz/メモリ800MHz) オーバークロック(コア630HMz/メモリ920MHz)
3007wfp05.png 3m06-630-460.png

3DMARK05(Xeon2.4GHz メモリ2GB)
デフォルト(コア500HMz/メモリ800MHz) オーバークロック(コア630HMz/メモリ920MHz)
3007wfp28.png 3m05-630-460.png

<デュアルモニター起動>

初めに、3007WFPとAcerの20インチ(1600x1200)を接続し、16色モードでRadeonのドライバをインストール。再起動すると、3007WFPが認識されませんでしたが、DVIケーブルを抜き差しすると認識されました。セカンダリのAcerの20インチ(1600x1200)は縦にしてデスクトップを90度回転。縦の解像度が1600Pixelに揃ったデユアルモニター環境になりました。(ケータイで撮ったので汚いです^^;
3007wfp12.jpg
20インチの縦置きにはSANWA CR-27SVを使用。耐荷重6キロなので若干オーバーですが使えてます。

さて、セカンダリ側も2560x1600の解像度を出力できるでしょうか!?
20インチを、もう一台の3007WFP(借り物^^;に繋ぎかえて再起動・・

3007wfp06.jpg

若干の不安とともに、Winが立ち上がりました。さて、解像度は??
3007wfp07.jpg

プライマリ2560x1600 ドキドキ(・ω・;)(;・ω・)
3007wfp08.png

セカンダリ2560x1600 キタ------(゜∀゜)------ !!!!!
3007wfp09.png

X1600の仕様でDUAL-LINK+SINGLE-LINKとのことなので、セカンダリ側は1920x1200が上限になるはずですが、なぜか、二台とも2560x1600で認識されました。
設定できる解像度はかなり多いです。

3007wfp10.png

<デュアルモニターの動画>
と、いっても通常のデュアルと変わるところはありませんが^^;


その1・ウインドウの移動と最大化
ウインドウは2台のモニター間を自由に移動し、どちらか一台のモニターに最大化されます。

s01.jpg

その2・ウインドウの拡大
ウインドウの隅ををドラッグして2画面に渡って拡大すると、縮小画像が440枚( ̄□ ̄;)!!

s02.jpg

その3・オーバーレイ(カノープスMTVX2004)
画面をまたぐときに片側が消えます。

s06.jpg

その4・ゲームは・・
プライマリモニターで全画面のゲームを立ち上げると、他のウインドウがセカンダリに移動されます。

s03.jpg

<機能>
その1・スタンド


スタンドは付け根の部分が回転しますVASA規格(10Cm)なので、縦に付け替えも可能です。
3007wfp14.jpg
モニターの上下やシフトは、ロックが無くフリーです。(最も低い位置だけロックが掛かります)
こんな感じです(動画)

s04.jpg

その2・明るさ調整
DVI1系統の入力しか無いためか、明るさ調整のみで、位置や色の調整機能もありません。
電源や明るさ調整はモニタ右下のマークに触れるだけです。

3007wfp15.jpg

添付CDのツールをインストールすると、画面のプロパティが追加され、PC上から電源スイッチの有効無効や明るさが調整できるようになります。
3007wfp17.png

こんな感じです(動画)
s05.jpg

ただし、2台の3007WFPでは使えません。この機能を使うには、3007WFPとPCをUSBで接続する必要があるのですが、ウチの環境ではあらかじめ2台ともUSB接続するとBIOS画面で止まってしまうので、1台だけ接続した状態で起動し、2台目を接続したところ全く機能しなくなりました。PCからコントロールできるのはどちらか1台だけのようです。特に困らないですが(・ω・;)


<ピンクノイズの発生と対策>

3007WFPの不具合ではなさそうですが、特定の色にピンクあるいはグリーンのノイズがかぶります。
3007wfp19.jpg

ノイズの発生しやすい色見本(1000Pixelx1000Pixel)
s06.png

これは、DVI端子ではソケット2側にプライマリ設定をした時だけに発生します。ソケット1のセカンダリ設定には発生せず、モニタを入れ替えてもソケット2側だけに発生するので、Radeon側の問題ではないか思われます。ちなみに、解像度を1280x800まで落とすと全く発生しなくなることから、DVIの情報量に関連していると思われます。
3007wfp25.jpg

左のプライマリ側だけノイズが発生
3007wfp20.jpg

このノイズは、CATALYST Control Center「デジタルパネルプロパティ」の「属性」の「DVI設定」で「高解像度のディスプレイにはDVI周波数を減らす」だけを有効にすると発生しなくなります。30インチデュアル環境ではこの設定ができましたが、理由はわかりませんが設定を受け付けずデフォルトに戻ってしまう場合もあり、いろいろ試すしかなさそうです。
3007wfp27.png

プライマリ、セカンダリともノイズ無し
3007wfp27.jpg

ただし、軽減されるものの完全に消えないケースもあるようなので、個体差等の別の要因があるのかも知れません。


シールの付いてる方のモニターは借り物です(^^;

kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/