Pentium4
ZALMAN レビュー
《01.6.17》

純銅、極限まで熱伝達ロスを抑えたヒートシンクの実力は!?


《パッケージ》
ZALMANはSocket AとSocket 423 に対応した純銅ヒートシンクのクーラーです。
ようやくPen4に対応した魅力的なクーラーが登場してくれました(^^


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重量430g、本体のSocketAとSocket 423それぞれの穴の位置に合わせ用意されている、
8箇所のネジ穴から、Socket 外側の基盤の穴にスプリングとビスを通し装着します。
車に例えれば、4輪独立懸架ですね。


取り付け方は二通りあります。
・SocketAは真鍮のニップルを介してクーラ側とMB裏面からネジ留め。
・Socket 423はP4対応ケースにあるネジ受けに長いネジで直接留める。
 ケース側にネジ受けが無い場合でも、SocketAのような留め方が出来そうです。
 (試してませんが^^;

P4対応ケースやP4Tのような補助鋼板が無いとマザーに大きな負荷がかかりそうです。

パッケージには、シリコングリスとFANの回転数を変える電圧変換ケーブルが付属しています。
変換ケーブルを使うと、標準4500prmのFANを2700prm(静音モード)で使うことができます。
この作りとケアで4980円はお得感があります(^^


《ヒートシンク》
このヒートシンクの魅力はユニークな作りにあります。
30枚の銅版を折り返して中心部を左右からアルミ柱でサンドイッチして銅柱状とし、
全周で60枚のフィンを持たせています。
CPUは全ての銅版に横から接触しますので、つなぎ目などによるロスはありません。


zalman5.gif

CPU接触面の中心部は無垢のように高密度です。
コイツは期待が高まります。


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《装着》
Socket外側の穴に合わせて装着します。

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装着後、ファンを外して上面を見たところ。
CPU接触面と違い、上面は磨かれていません。

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《性能》
これだけの作りを見せられ、高まる期待を胸に性能を検証しました。
絶対凄いはずです。というより、ココまでやってダメならもうダメです(笑


Pentium4-1.7@1.9(FSB112)Overスペック
コア電圧1.75V@1.8VOverスペック
室温24℃ ケースオープン状態


LM78Mon Ver1.7使用


比較対象・リテールBOX付属クーラー
heat1.jpg

Win起動後、LM78Monにてコア温度35℃になるまで待ち、Superπ409万桁計算開始。
21回のループでそれぞれ終了時の温度を記録し、計算終了後に再び35℃に戻るまで同じ間隔で測定。
(計測単位=1回ループ=20数秒単位です)


ZALMANは付属の4500prmと、可能性を見るためDELTA製6800prmFANの両方で検証。
4500prmの性能を見て、2700prmの検証はやめました(^^;


zalmanx.gif

なんと、4500prmではリテールクーラに微妙に負けてます。
これでダメならもうダメですね(再笑
FANは吸出し式です。試しに吹きつけに変えてみましたが性能に変化ありませんでした。


ZALMANの特徴として、温度上昇率、下降率がやや高いようです。
アルミと銅の素材(1.8倍の熱伝達速度)の違いでしょう。


高速DELTAファンを使うと5度ほど最高温度を下げられますが、
ヒュイーーーーン!とジェット機のような音がするので、OC実験用に限る感じです。


高まる期待には・・もうひとつの結果でしたが、久々に魅力的なクーラーです(^^


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/