下駄伝説U(PL-iP3/T) 《02.1.27》

バスアーキテクチャーの異なるTualatinコアをBXマザーで動かす!
今最もホットな下駄PL-iP3/T 解き明かされていく謎の数々・・


2001年10月8日<月>

●POP-Xさん HOME
いよいよ出るらしいです。型番はPL-iP3/Tだそうです。
http://prom.alphaloop.com/j/view.php?type=prom&ID=1222

2001年10月12日<金>

●Vaschiさん HOME
こちらがオフィシャルです。
http://www.powerleap.com/Products/iP3T.htm
その下駄の話になりますが、、、(ページ内部です)、
> Note: Does NOT support SMP for the Pentium-III-S processor.
とありますが・・


現時点ではSMPはサポートされています。
発売時点でサポートされたのか、リビジョンアップしたのかは不明です。


2001年11月8日<木>

●ZephyrFalconさん HOME
どもども。以前ここでも話題に出ました、件のゲタがどうやら来週に入荷するようですね。
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20011110/etc.html#ip3t
これで海外から直接買う必要なくなりますな(w

2001年11月9日<金>

●ぶんぶんさん HOME
一部制約はあるにせよ 道が開けてうれしいです楽しみですよ
MB買いかえるより 今までの資産の復活です御金ないのでね (^_^;;;;


2001年11月21日<水>

●gaoさん HOME
TualatinコアCPUをi440BXのSlot1マザーで動作させるPowerLeap社製の
PL-iP3/Tのパーツレビューをアップしました。AbitのBF6で動作確認しました。


2001年12月1日<土>

●UMEKENさん HOME
私の家には例の待ちに待ったゲタが2個も飛び込み,早速試してみました。
本日記事をUPしましたので,ご覧いただければ幸いです。
まずまずの結果と思っています。BXで動く満足感とマザーの延命が何よりでした。


2001年12月8日<土>

●POP-Xさん HOME
老兵BX(BH6-1.1)、「PL-iP3/T」、セレ1.2Gの組み合わせで、
純空冷1700Mhzでのπ104万桁が完走しました。(1分33秒)
興味のある方は自分のHPに遊びに来て下さい。
==>057.Celeron1.2G(SL5Y5)純空冷で1700MHz・π104万桁完走。
来年には10倍速のセレ1.0Aが出るそうなので、これでFSB170Mhz辺りで攻めれば、
老兵BXとセレの組み合わせでも、ペン3やペン4に十分対抗出来るのではないでしょうか。


●UMEKENさん HOME
TualatinのPEN3とCELのDATA等比較の第1弾をupしました。
特にCELはPL-iP3/Tのゲタ使用のBXマザーとTualatinマザーでのDATA比較を
私見を交えてまとめてみました。2個目のcel.2Gもまがりなりに
復活しました。しかし,ゲタ使用時に重いソフトの起動に異常を感じます。
私のPCのハード的な傷害かどうか分かりません。ゲタ購入時の定格起動からの現象です。
結線によるコア電圧UPとは関係ありません。では。では。


2001年12月24日<月>

●UNKさん HOME
久しぶりにPCに投資したので、その報告とちょっと質問です。
セレロン1.2GHzとPL-iP3/Tを導入いたしまして、
UMEKENさんの記事を参考に1.875V(下駄設定で)で、軽く1.6GHz常用してます。
TANUKIさんちを見たら、必ずしもUMEKENさんのおっしゃる-0.2Vにはなっておらず、
逆にプラスになっている設定もあるようです。
そこで、ちょっと不安なのでコア電圧を実測したいと思ってます。
が、こういう知識に疎いわたくしですので、どうやればいいかわかりません。
どなたか教えてください。(素人だからかみくだいて♪


●POP-Xさん HOME
tanukiさんとこのBBSに同様の話題のカキコがありますので、参考になると思います。
http://www.biwa.ne.jp/~yok/
==>パーツ情報提供BBS
==>質問:PL-iP3/Tでの電圧測定方法 /しろくろ (2001/12/11(Tue) 22:08) NO.7674


●UNKさん HOME
UMEKENさんのされているPL-iP3/Tでの1.875V設定は、
実測で約1.825V出ている危険性があります。
実際わたしの下駄ではそのくらい出てました。
だから1.6GHzが安定してたのか・・・
実測1.75Vでは1.6GHzが安定しませんでした(ToT)
泣く泣く1.8V(高すぎ)で起動してます。(クロック下げろよ>オレ
ん〜、素直にマザー買おうかな・・・


2001年12月25日<火>

●mahoさん HOME
PL-iP3/T+Pen!!!3-S 1.13G(512k)で試してみましたが、
EP-BX6SE Rev0.2で起動すらしませんでした(笑)
Rev0.31で動いているから大丈夫かな? と思いましたが、
やはり全部が動くわけではないようですね(^^;


2001年12月26日<水>

●mahoさん HOME
512kでも動くそうです(^^;
BBSにほりっちょさんが書き込んでくれました。
1.26G(512k)+BX6SE Rev0.31で動いたそうです。


2001年12月28日<金>

●Gamiさん
PL−iP3/Tのデュアル、Multi-Processor PC Maniasの動作報告板に
ベンチマークが載っているので大丈夫かと。


●kwbさん
PL−iP3/TのDual Support書き込みを拝見し、PowerLeapのサイトを即チェック!
5分後にはPL−iP3/Tを4個発注している私って一体(^_^;)物持ちが良いらしい。。。


●PIKAさん HOME
Dual動作の話題が出ているので便乗質問ですが、Dual動作させるにはコアステッピングが同じで
ないと動作しないんですよね?これは例えばPen3だと「SL***」の部分が一致しないとだめということなのでしょうか?


●kwbさん
「SL***」の部分はS-Specですから、同一ステッピングでもリテールと
バルクで異なりますし、複数のS-Specが存在します。
むしろ、S-Specからコアステッピングを調べるような感じの利用が私は多いです。


Dualの場合、なるべくコアステッピングは揃えた方が良いのですが、
私の手持ち機ではB0とC0ステッピングを混ぜてますが動作はしています。
CPU1の方に新しいステッピングのCPUを挿すとBIOSの読み込みでトラブル少ないです。


BIOSの関係でD0とB0のDualは私の環境では動きませんでしたが、
A2コアのようにDual非対応のものを混ぜなければ動く可能性はあるようです。
とはいえ、CPU周波数は揃えた方が良いですね。


2001年12月30日<日>

●kwbさん
残り二枚と格闘中。二枚のPL−iP3/TはAMIのMegaRUM2またはSupermicro P6DGUのうち、
安定した方に搭載する予定です。レギュレーター容量の関係で搭載可能であるかが心配です。


2001年12月31日<月>

●PIKAさん HOME
情報ありがとうございました。なかなかDual時のCPUには気を遣う必要がありますね。
ちなみにPL-iP3/TをApolloPro133Aで動かしている人が私の掲示板に2名ほど書き込んでます。
意外と動くものなのかな?


2002年1月6日<日>

●Takapenさん HOME
PL-iP3/Tの改造時の電圧について、改造を施し、測ってみました。
結果は、改造の有無に関わらず、VID4信号は絶えずGNDに落ちており、
電圧の刻みは、やはり0.05Vとなります。
出力電圧は「低い」とよく言われますが、極めて適正でした。
また、1.875V設定などのイレギュラーな設定もなさそうです。


今回の改造では、電圧可変(パターンカット)とあわせ、
オンダイ・サーマルダイオードのCPU温度検出も可能にしています。


gaoさんのL6911E結線法の発見や、
きちさん、TakさんのVID信号解析・ピン結線法、
UMEKENさんの旺盛な実験など、先達のみなさんの情報のおかげです。
ありがとうございました。
久しぶりに、『いもハンダやな〜』と実感しました(^^ゞ。


今回の改造法・検証のの詳細は、私のページに上げております。
テーマは、「イモでもできるPLパーフェクト改造」です(-.-)Zzz・・・


2002年1月7日<月>

●miyaさん
昨年末にVAIO PCV-S710の最後のパワーアップを思い立ち、現在PL-iP3/Tで
Celeron1.2GHzが動いています(440BXまだまだいけますね^^)。
動くとさらに欲が出てクロックアップなど考えたくなるもので(^^;、探したと
ころたどりついたこちらの猛者の方々のパワーと情報量に感動しています。


さっそく、お手軽な銅線結線法を試してみました。いきなりハンダは自信がな
かったこともありますが、Takapenさんの情報はまとまっていて惹かれます。
(試した後に拝見しました)


> PL-iP3/Tの改造時の電圧について、改造を施し、測ってみました。
> 結果は、改造の有無に関わらず、VID4信号は絶えずGNDに落ちており、
> 電圧の刻みは、やはり0.05Vとなります。
> 出力電圧は「低い」とよく言われますが、極めて適正でした。
> また、1.875V設定などのイレギュラーな設定もなさそうです。


私は、電圧をどこで測るのがよいのかよくわからず、PL-iP3/Tのカバーからは
み出している電解コンデンサの端子で計測してました(以下、その値です)。
少なくとも、"VSEN"には正しい電圧が来ているのですね(仕様上、当然?)。


私の場合、次のようでした(WinXPが起動した状態で)。
(1)標準状態(1.475V設定)
 1.275V
(2)VID2とGNDを結線(1.675V設定)
 1.464V
(3)VID3とGNDを結線(1.075V設定のはず??)
 1.634V


この(1)と(2)の結果から、やはり0.2V程度低いと判断していました。
これまでの情報を見て、Takapenさんと同じく既存の情報には誤解があるので
は?と思いましたが、電圧が低い分には問題なかろうと(^^;(3)を試しました。
(パターンカットをしないで試せる範囲として)


結果として、理由はわかりませんが1.875V設定になっているのかも、と思い、
この状態でFSB133MHzを試しました(標準でもFSB112MHzはなんとか動きます)。


PCV-S710(マザーボードはDR736というマイナーなものです)の場合、BIOSでは
FSB設定ができません。このため、SoftFSBで対応できる範囲のみに限られ、
112MHzの次がいきなり133MHzで、しかもPCI44MHzになってしまいます。


前置きが長くなりましたが、(3)の設定により私の環境でもFSB133MHzの1.6GHz
でSuper πが通りました。1'44"と、先人の方々に近い結果が出ています。
クーラーがリテールのため、この寒さの中、窓際で窓を全開にしてですが(^^;


室温状態ではフリーズしてしまうので、現在は標準に戻しています。
そもそも、PCIが44MHzなせいか、HDBENCHなどを通すとHDD Writeが10倍くらい
遅くなっていて実用にならなそうですが。


Takapenさんの論理的な説明のあとでお恥ずかしいですが、ひとまず以上です。

●UMEKENさん HOME
このゲタのコア電圧の件ですが,やはり定格コア電圧で軽く1.5GでGA-OXETでは起動していた
同じCPUが1.3Gも行かなかったところから疑問を持ち始めました。
デフォルト電圧が低いと。そこでTualatinセレロンのDATAシートとPEN3のDATAシートと見比べ,
セレロンは確かに1.825Vまでしか載っていませんが,しかし,PEN3は2.05Vまでの設定が載っていました。


セレロンの設定はPEN3とまったく同じパターンでした。とすれば,このDATAは活用できると判断しました。
従って,1.875V設定はPEN3のシートから得たものです。現実にはそこまでは出ていませんが,
1.0V?といった低電圧は生成されずに,PEN3のシートにある電圧−1.875V−となり
1.6G起動で約1月使用しているのも事実です。


事実を事実として今後も記事にしていきたいと思っています。
そういえば,セレ1.0A,1.1A,1.3Aが発売されますね。
このCPUでもゲタを使用してその耐性とコア電圧との関係をGA-OXETマザーと併用して
実際動作を見比べてみたいと思っています。


●Takapenさん HOME
miyaさん、UMEKENさん、みなさん貴重なデータやご意見、ありがとうございます。

<1>事実は全てに勝る。結果の違いに解決の糸口。

まず、お断りしておかなければならない点が3つあります。
ひとつ目は、どんな理屈より、事実が勝るということです。
その点では、miyaさんのデータも、UMEKENさんのデータも、
そして、私のデータも、たぶん事実だということです。


ふたつ目は、私の理屈はL6911Eのデータシートにもとづき、その機能を、
パターンカットという方法で切り出して実験し、ほぼ理屈どおりの結果を得たということです。
注意が必要なのは、出力電圧をVSEN−GND間で測っているということ。
実は、PL-iP3/Tの全てを解析しているわけではありません。
もうひとつ、理屈が事実に勝てないと、冒頭申したのは、当然のことながら、
PL-iP3/Tの全ての回路・機能が公開されているわけではないということです。
企業として当然ですし、その中には特許も含まれているといわれています。
ブラックボックス部の機能を手探りで解き明かすわけですから、
まだ、発展途上の分析であること、お許しください。


みっつ目は、実践上ではやってみて結果が出ればそれで良し!
なのですが、それだけでは環境が変わった時に、応用が利かないということです。
0.13μプロセスのTualatinコアだけでも、
1.450V、1.475V、そして今週末には1.500Vがでてきます。
当然、規定のVID信号の組みあわせが違います。
それぞれに対して、PL-iP3/Tの振る舞いが一定予測できれば、有益です。


ここまでの話で、勘の良い方は、いろいろな実験結果がでる原因、
そして今後何を検証しなければならないか、察しがつかれたかもしれません。


<2>結線法と、パターンカットの根本的な違いにヒントが

まず、この間、いろいろな先達のデータが出ていますが、改造方法も、
また、結果検証の方法も統一されていないことが、混乱の一因になっていると思います。


その中でも、一番重要でヒントになるのは、
「結線法」と、「パターンカットor足上げ法」で、結果がわかれていると思われる点です。
パターンカットではCPUからのVID信号情報を遮断し、純粋にL6911Eの機能による
出力が得られていると考えられます。
この方法の実験者の結果は、ほぼ一致していますし、
また、Intel/ST両社のデータシートにも符合します。


一方、結線法の場合、実験者によって、いろいろな結果が報告されているように見受けられます。
結線乗っ取りでの流れと、CPUからのVID信号がかぶさって、
違った結果を生んでいるように思われます。
両信号で00,01,10,11の組み合わせが考えられ、それが、5つのピンに対してあるわけです。
Umekenさんのおっしゃる通り、PenIII(Coppermine)コアでは、
1.850V以上があるのです。この点については、すでに私のレポートにも、
各コアの最低電力が違うこと、そして、そのコアの違いをVID信号とBSEL信号
(場合によると他の信号も見ている可能性もあります)の組み合わせで見ていること、
その違いのひとつがVID4ピンが機能しているかリザーブかの違いであり、
さらに、PL-iP3/Tでは、そのキーとなるVID4が絶えずGNDに落ちていること、
その目的はCoppermineとの互換を取るためと思われること、
BSELピンの乗っ取りもやってみる必要があるかもしれないこと、
以上、L6911Eはデータシートどおりであるが、PL-iP3/T全体ではなんだかの処理が
加えられている可能性のあることを示唆しています。
これが証明できれば、Umekenさんの結果の説明がつきますし、
挙動の予測がつくようになると思われませんか。
ポイントは、VID4とVSEN、VFB、そして、信号のかぶりです。
PL-iP3/Tは、これを上手に利用しているし、そこがノウハウでは?と思われます。


<3>電圧測定位置と、PL-iP3/Tの機能解明のヒント

次に、電圧の測定位置が実験者によって一定でない点が問題になります。
私は、出力をVSENで測っていますが、それには理由があります。
前述したように、まず、L6911Eの機能を切り出して解決したかったからです。
ところが、PL-iP3/T全体では、その後に当然パワートランジスターとコイルがはさまれ、
大電流をつくり整流してCPUに供給していると思われます。
この点では、コイルの出力側をはかるのが、PL-iP3/Tのトータルの結果評価には適切かもしれません。
実験者によって、測る場所と目的が違うのが、混乱の要因かもしれません。
さらに、PL-iP3/Tでは、これに独自のプロテクション機能が追加されていると発表されていますから、
さらに複雑かもしれません。


結線法による結果から、PL-iP3/Tの全機能をさぐるには、最低結線の全組みあわせを、
規定電圧の違うCPU3種で行ったデータが欲しいところです。
この点では、Umekenさん以外にチャレンジできそうな方を思いつきません。
ぜひ、実験をお願いします。
私が、この結線法をとらなかったのは、結果が予測できなかったからです。
どんな電圧がでるかわかりませんから、1台しかない実用機と実験機をつぶすわけにはいきません。


情報交換は、きちさんの板を活用させていただきましょう。
ただし難題で、論じなければならないような、未解明な部分は、
特に、今回の私の発言のような、まとまっていない長〜い文章は、
読みづらいですから、タイトル表示だけの私の板の方で。
最後に、自分のページを更新する時間がないんで、
うちの板に引用したいのですが、ご容赦くださいm(._.)m。


2002年1月9日<水>

●okayuuさん
Tualatinのセレロン1.2GHzでデフォルトのFSBを133MHzにする方法はあるのでしょうか?
マザーはECSのP6IEATですのでFSBが116MHz以上に設定できないのです。


●ぶんぶんさん HOME
okayuuさん どうもです
私も比較用に同じ条件で悩んでます
Takapenさんの所のPL-iP3/Tパーフェクト改造の情報が参考になると思います
私も改造検討中です


●okayuuさん
見事、1.6GHzでの起動ができました!ぶんぶんさんとTakapenさんのおかげです。
本当にありがとうございましたm(_ _)mあんな改造法があったとは知りませんでした。


2002年1月10日<木>

●おおはし
PowerLeap PL-iP3/T の件、tanukiさんちに投稿レポートが上がってました。
下のURLからたどれます。

http://www.biwa.ne.jp/~yok/

2002年1月11日<金>
●Takapenさん HOME

おおはしさんから紹介のあった『TZさんのレポート』、パターンカット法の決定打です。
さすが、大御所のレポートです。
TZさんの同じ主旨が、OverClocker's Dreamにも載っています。


VID4が、GNDに落ちているパターンをカットすれば、VID4信号の制御が復活します。

また、ぶんぶんさんが、私の掲示板で報告をくださいました。
VID4は、表面の「R52」でGNDに落ちているとのことです。
R52除去で、パターンカットと同じ効果があります。
TZさんの可変ボリューム改造をすれば、VID信号をあやつらなくても、任意に可変できそうです。


これで、パターンカット法/足上げ法は、完成ですねo(^-^)o

後、残された課題は・・。
PowerLeap社は、VID4をなぜGNDに落としたのか?
と、CPUタイプの認識の関係。要は、結線法の確立に向けての課題です。


2002年1月16日<水>

●miyaさん
PL-iP3/Tですが、ASCII24に可変抵抗方式のクロックアップ記事が出ましたね。

http://akiba.ascii24.com/akiba/column/overclock/2002/01/15/632743-000.html
並列接続のパターンカットなしで、これもなかなか参考になります。
この場合、電圧は電解コンデンサで測っていますね。


次回はCeleron1.0Aとのことで、こちらの話題ともマッチしてるようです。

私のPL-iP3/Tはすっかりノーマルに戻してますが、なにぶんMicroATXの
ため冷却を強化しようにも選択肢が少ないようで思案しています。


2002年2月11日<月>

●Takapenさん HOME
PL-iP3/Tの、ノーマルでは電圧が低い(実測1.312V)問題と、
結線法の挙動が安定しない、予測できなかった問題の、
原因解明と、新しい結線ルールの発見ができました。
今ごろ解明できても『遅すぎた伝説』というところでしょうか。


まず、結論部分をHPの記事に上げました。
実験・検証にあたっての追加改造の手順は、後日アップします。
記事の概略だけ紹介します。


<結線法を支配する3つの要素>

1.VID4は1KΩの抵抗を経てグランドに落ちている。
   そのため、VID4は絶えず「0」の状態
   この法則で、VID信号の組合せは実質16通り。
2.L6911Eは、CPUからのVID信号を正確に受け取っていない。
 「01111」と認識している。
   「01100」を基準に考えていたこれまでの変換表は無効である。
   また「電圧が低い」というのは、「正しい信号認識」を前提とした誤解。
     「電圧が低い」のではなく、VID信号を正しく認識していないが真実。
   「1.850V以上の出力パターンがある」も、同様の誤解。
      PL-iP3/Tが対応しているのは1.825Vまで。
3.VID2とVID1信号は連動して動き論理積のような関係になっている。
   どちらかがグランドに落ちると、もう片方も引きずられてグランドに落ちる。
   VID2とVID1は、どこかで直接導通していると思われる。
以上3つの要素が重なった結果として、結線法で全32通りを試しても、
1.200V〜1.750Vの間で、8種類の電圧しか生成できない。
オーバークロックに使える組合せは、4つとなる。


<大問題>

上記表は、結線法32パターンすべてを試した『私の環境』では、事実だが…
同じPL-iP3/Tでも、既定値どうり電圧が出力されており、
「01100」と正しく認識していると思われる報告もある。
PL-iP3/Tの個体差なのか、Tualatin側の問題なのか?
どういう場合に、どういう結果になるのか?
依然として釈然としない状況である。


<混乱の原因仮説>

TualatinのVIDピンに電位があることが、
PL-iP3/TのL6911Eの「0」「1」の判定を混乱させている。
その信号判定の閾値が微妙なため、ちゃんと認識したり、認識しなかったり…
不安定な状態になっている。


<結論>

結線法で確実なのは、VID2,VID1,VID0の3つをグランドにつなぐ
「01000」の1.650V設定だけ。
次善は、VID2をグランドにつなぐ『gaoさん法』で、1.600Vを狙う。
PL-iP3/Tの機能を自在に安定して使うには、パターンカット法を使うべきである。


まとめると、これだけなのですが、この結論に行き着くのに、
特に3のVID2とVID1の論理積関係に気づくのに、ひと月かかってしまいました。


その間、手抜き実験のしっぺ返しで、
PL-iP3/Tを2枚とCPUを1枚、破壊してしまいました。
結線法の裸線は怖いですね(・・;)
全32通りの組合せを調べるのに、裸線をいっぱい出していたら・・・
結局、結線法をちゃんと調べるためと、
パターンカットしていた部分を修復し、
パターンカット法/結線法の両方を、安心して調べられるようにするため、
ジャンパーポストの追加改造をする羽目になりました。
もう、しばらくPL-iP3/Tは見たくない!というのが実感です。


ノーマルのPL-iP3/Tの自動電圧判定機能については、
未完成の状態で見切り発売されたのではないかと思っています。



SlotとSoketある限り、伝説は再び・・


kiti30g.gifhttp://kiti.main.jp/