エロスの住人・崩れゆく痕跡《2001.4.9》
長辺33km、短辺13kmのエロスの表面積はおよそ4000kuです。
高度55kmからの3m/pixelの画像は概ね2.5kuをカバーしているため、
約1600枚の画像でエロス全域の画像が得られる計算になります。
しかし、この解像度の画像は数えるほどしか公開されていません。
にもかかわらず、同じエリアを捉えた画像が複数存在します。
それは、エロスの住人の痕跡をかき消すかのように・・
《エロスの住人4・荒涼たる秩序より》
荒涼としたエリアに複数の複雑な構造物が点在する画像です。
エロスの住人4で取り上げた4つの構造物。
この画像には11日後に撮られた別のアングルが存在しました。
なんと、幾つかの構造物は驚くほど姿を変えていました。
左上方の滑らかな質感を持ち円形の装置を斜め上方に向けた構造物、
右下の独楽状の構造物は全く変形しています。
前者は2001年1月2日の画像、後者は1月23日の画像です。
これはアングルによる見え方の違いでしょうか!?
それとも、わずか11日で地形が変化してしまったのでしょうか・・
特に明確な機械装置を思わせる中段上の構造物の著しい変形は信じがたいほどです。
短期間に同じエリアの画像を公開し、そして人工的構造物は自然の地形に溶け込んで行く・・
NASAのイリュージョンかも知れませんね(^^;
《エロスの住人2・エロスの住居3より》
クレータ内のエロスの住居。
これには3つのバージョンが存在しました。
上段の2000年5月22日に公開された画像では、クレータ内整然と並ぶ住居が際立っています。
しかし中段の6月21日の俯瞰画像ではやや荒い平らな上部を持つ岩に見え、
さらに下段の7月13日の逆光画像では、クレータ内に埋没した不規則な形の岩塊に見えます。
これがエロスの住居の真の姿だったのでしょうか!?
この画像も短期間で3種類が公開されています。
次第にエロスの住人の痕跡をかき消しながら・・
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